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Tuesday, August 1, 2023

ウィレム・デフォー、『哀れなるものたち』は「普通の映画じゃない」 ─ 19 ... - THE RIVER

『プラトーン』(1986)から『スパイダーマン』シリーズ、『アクアマン』(2018)に至るまで、数多の作品で強烈な存在感を放ってきたウィレム・デフォー。ハリウッドを代表する名優と言えるデフォーにとっても、ヨルゴス・ランティモス監督の最新作哀れなるものたちはかなり特異な作品になっているようだ。英Empireのインタビューにて明かしている。

アカデミー賞10部門ノミネート、全世界で大ヒットを記録した『女王陛下のお気に入り』(2018)のランティモス監督とエマ・ストーンの再タッグとなる『哀れなるものたち』は、スコットランドの作家アラスター・グレイによる同名の傑作ゴシック奇譚の実写化。天才外科医の手によって死から蘇った若き女性ベラ(ストーン)は、世界を知るために大陸横断の冒険の旅へ出る。弁護士のダンカン(マーク・ラファロ)と駆け落ちし、時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げていく……。

物語のきっかけとなるのが、デフォー演じる外科医のゴドウィン・バクスターだ。19世紀の解剖を学ぶべく、デフォーは共演者のラミー・ユセフとともに葬儀学校で準備を重ねたという。ユセフは「マークは訛りを学び、エマはダンスを学び、僕とウィレムは葬儀屋と一緒に過ごして、ランチに再集合するんです。まるで大学みたいだった」と笑った。ウィレムは相当な集中力をもって、手術の手さばきを身につけていったという。

デフォーは本作への出演について、「共演者との関係もいつもとはかなり違った」と話している。「私も、みんなも、お互いにすごく寛大でした。互いの仕事に自信を持たなくてはいけなかったんです。なぜなら、私たちのやっていることはきわめてリスキーだったから。普通の映画ではありません」。紳士的な出で立ちと傷だらけの顔が印象的なゴドウィンだが、予告編映像からも只者ではない様子が感じられる。

豊富なキャリアの中で、オリバー・ストーン、ラース・フォン・トリアー、ウェス・アンダーソン、ロバート・エガースなど数々の監督作品に複数回出演しているデフォー。ランティモス監督の次回作『AND(原題)』にも出演が決定しており、ストーンと同様、ランティモス作品の常連俳優となる可能性も大いにありそうだ。

映画『哀れなるものたち』は第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門へ出品され、ワールドプレミア上映が行われるが、全米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキに伴い、北米の公開日が2023年9月8日から12月8日に延期となっている。日本公開日は近日発表される模様だ。

Source: Empire

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