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Sunday, June 21, 2020

普通のアメリカ白人がトランプの"差別の犬笛"に反応してしまう理由 (2020年6月22日) - エキサイトニュース - エキサイトニュース

普通のアメリカ白人がトランプの差別の犬笛に反応してしまう理由

自ら露骨に人種差別を口にすることはなくとも、その言動は明らかに「差別をする人々」に対する政治的アピールで満ちあふれている......。そんなトランプ大統領の"犬笛"の魔力を、『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが徹底解説!

■トランプが連発する「法と秩序」の意味

米ミネソタ州で白人の警察官に暴行された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死を受け、全米に広がった抗議デモ。一部の暴徒化した人々による破壊・略奪行為に関して、トランプ大統領は「Law&Order(ロー・アンド・オーダー/法と秩序)」を重視すると何度も強調し、1807年制定の「反乱法」を発動して、連邦軍の投入を含めたあらゆる手段で暴動を鎮圧すると語りました。

さらに、デモの背後には反ファシズム組織「アンティファ」が暗躍していると示唆し、アンティファをテロ組織に指定するとの発言もありました。

トランプはやみくもに「法と秩序」や「アンティファ」を連呼しているわけではありません。日本で暮らす人にはなかなか理解しづらい話ですが、これらの言葉はそれ自体が白人至上主義者はもちろん、保守層や中間層と呼ばれる「普通のアメリカ白人」に対しても、差別感情を呼び起こす強力な"犬笛"となるのです。

トランプが言動の端々、あるいは行間ににじみ出させている"ニュアンス"を要約してみましょう。

〈今回の警官は確かにやりすぎたかもしれない。差別的でもあった。ただ、彼らの身になって考えてほしい。警官は治安を悪化させている不良黒人たちといつも対峙(たいじ)している。いつどこで撃たれるかわからない恐怖のなかで、皆が暮らす社会を守るため日々戦っている。


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June 22, 2020 at 04:00AM
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