ほとんどのクルマが活用している「ETC」ですが、近年は新たなサービスの「ETC2.0」が導入されています。愛車に搭載する人も増えていますが、こうした利用者からも「どのような利点があるのか」と疑問の声があがっているようです。
「ETC」と「ETC2.0」はいったいどう違うのか!?
有料道路の通行料金を自動的に支払いできる「ETC」ですが、近年は「ETC2.0」というサービスがスタートし、大容量のデータを双方向でやりとりできるといいますが、どういったメリットがあるのでしょう。
実際に装着しているというユーザーも含め、どのような機能があるかあまり知られていないようで、SNSなどでは反響の声が寄せられています。
ETCは、有料道路の料金所ゲートに設置されたアンテナと、クルマに搭載した車載器との間で無線通信を行うことにより、通行料金を支払うことができるシステムです。
時間帯割引が自動適用されるなど、現金で支払うよりも便利でお得なことから、ETC利用率は90%を超えています。
近年はさらに「ETC2.0」という次世代サービスがスタートし、現在販売中の新車でETC2.0に対応した車載器が標準装備されていたり、オプションで選択できたりすることが増えています。
ただしETC2.0の利用率は2023年7月時点で31%と、ETC利用台数の約3分の1に止まっています。
ETC2.0は、データを双方向でやりとりすることができることから、渋滞・規制情報や災害情報などの運転支援情報がリアルタイムに受信できます。
また、高速道路利用料金の割引「ETC2.0割引」や、近隣の道の駅への一時退出が可能になるなどのメリットが得られます。
しかしSNSなどでは、こうしたETC2.0のメリットに対し様々な意見が集まっています。
多いのは「数年前に購入したクルマに搭載したが、特にメリットを感じていない」といった声でした。
また、渋滞や落下物の発生状況など、広域な道路交通情報がリアルタイムに配信される機能に対しては「高速道路などで頻繁に案内されうっとうしい」「機能を止めてしまった」などと、あまり有効に活用されていない様子が伝わってくるのは残念なところです。
さらに高速道路の割引も、圏央道の料金水準が約2割引きになるなどメリットが得られる地域が限られている点について指摘する声が多く、「関東に住んでいないから、通常のETC割引となんら変わりがない」と残念に感じているコメントも見られました。
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ETC2.0独自の特典としては、ほかにも前述した道の駅への一時退出が大きなメリットとして挙げられます。
これはSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)など、休憩施設の間隔が概ね25km以上となるエリアに設定されており、2時間以内に同じICから再進入した場合には、高速道路を降りずに利用した料金のままで通行できるという仕組みです。
あまり馴染みのない制度のためか「どう利用して良いかわからない」と感じている人も多いようですが、SA・PAのないエリアでも、近隣の道の駅で休憩したり、ガソリンスタンドで給油ができるため、安心な制度といえます。
次のロングドライブ時に試してみてはいかがでしょうか。
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