俳優武田航平(36)が、映画「この小さな手」(中田博之監督、4月8日公開)に主演することが12日、明らかになった。

郷田マモラ氏の同名コミックの映画化。娘に関心のなかった父親と、父親を忘れてしまった娘を描く。武田は父親の和真を演じ、佐藤恋和(6)が娘のひなを演じる。寺脇康文、松下由樹、津田寛治らも出演する。

武田は「この作品は『立派な父親の物語』ではありません。失敗や挫折を繰り返す普通の男が、必死に娘と向き合おうとする物語です」と説明。「父親はなんでも出来るスーパーヒーローのような存在だと思っていました。しかし、自分自身が結婚し、家族を守っていかなければと思いながらも、さまざまな葛藤や焦りに悩まされることがあります。自分の両親や友人たちも、こうして毎日踏ん張ってもがいて、家族のために生きているんだということがわかりました」とコメントした。

さらに「僕が演じた“和真”は、父親になり切れないダメな自分に負けそうになりながら、それでも逃げ出さずに家族のために生き抜こうとします。作品をご覧いただいた後、ぜひ、大切な人の手を取ってみてください。きっと本当の幸せとは何なのか、気づくことが出来ると思います」と呼び掛けている。