斧(おの)を落としてしまったきこりに泉の精が「普通の斧」について問う、イソップ寓話「金の斧」のパロディー漫画が予想外のいい話です。作者は、漫画家の林あらた(@hayashialata)さん。
泉の精が「あなたが落としたのは金の斧ですか それとも銀の斧?」と尋ねる有名なシーン。きこりが「いいえ普通の斧です…」と答えると、その正直さに感心して3本全てをくれる場面です。
しかし今回の漫画では、ここで泉の精が「普通とは?」と質問します。正直なきこりは「木と鉄でできたどこにでもある斧…」とそこまで答えた後で、「……でも…」とその“普通の斧”が代々受け継がれてきた斧であることを思い出します。
「あの斧(あいつ)が無ければ俺は冬を越せないし、村のみんなだってそうだ…だから俺は毎日…誇りを持って……」――そう独り言のように斧について話したきこりは、泉の精に向かい「普通の斧じゃない」「俺が落としたのは特別な斧だ……!」と力強く答えるのでした。これは身近にあった大切なモノに気づいて覚醒した主人公の目……!
1ページ漫画とは思えない心に染みる展開に、読者からは「泣いた…」「ガチでウルって来た」「気づいたら感動してた」といった声が上がり、「これは完全に後の勇者」なんて声も。また徐々に漫画の線が濃くなっていくビジュアル面での表現にも称賛の声が寄せられています。きこりが今回の経験で、より一層頼れる男になったのが伝わってくる。
ちなみに漫画のタイトルは『泉の精は気付かせたい』。ラストのコマで「正解…」とほほ笑む泉の精ですが、寄せられたコメントでは「もしかすると泉の精は父親や祖父とも同じやり取りをしていたのかもしれない…」なんて想像する声もみられました。なにそれ胸アツ……!
画像提供:林あらた(@hayashialata)さん
林あらたさんの著書
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