新たなビジネスキーワードとして話題になった「フェムテック」。しかし騒がれている割に、他のさまざまな「〇〇テック」と比べて、日本ではイマイチ盛り上がりに欠けているとか。人口の半分を占める女性という、巨大な市場が控えているのになぜ…? コラムニストの河崎環さんが考察します。
「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせて、「Femtech」(フェムテック)。「マリトッツォ」や「変異株」「SDGs」などと一緒に、2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされていた。
ああ、女性の生理や、妊娠/不妊や更年期などをサポートする製品や技術やサービスね、2020年ごろに一斉にブーストされたけれど、でもそれほど爆発的には普及していないよね、なんて、日経xwoman読者の皆さんなら多かれ少なかれ知識があるのではないだろうか。
2021年に開催されたフェムテックの展示会にて。フェムテック商品の代表的ジャンルといえるのが、ナプキン不要で過ごせる吸水ショーツ
女性の健康課題と社会生活をスムーズにつなげるための、新しい潮流。女性の体の悩みとは、地球上の人口の半分が悩むということである。十分に社会的影響が強く、それすなわち社会課題である。その社会課題を解決するための新しいテクノロジーやカルチャーがフェムテックなのだ。なんと言っても、全世界の市場の半分は確実に女性。女性関連消費財やサービスを事業とする企業はたくさんある。
海外で誕生し盛り上がる新しい潮流を取り入れるのには、どうも腰が重い印象のある日本。でもフィンテック(Fintech=金融+テクノロジー)もDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術を活用した企業変革)も、現代のビジネス文脈ではもう当然のボキャブラリーだ。それなのに、フェムテックはお互い顔を見合わせて他人の出方をうかがうような「様子見」枠。その理由は一体なんだろう?
それは、日本ではいまだに世代も男女も問わず、婦人科系をはじめとする女性の健康課題を公然と語ることへの抵抗が根強いことにあるらしい。
からの記事と詳細 ( フェムテック「普通」のことに タブー視やめ経験話そう:日経xwoman - Nikkei.com )
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