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Saturday, February 29, 2020

松坂桃李「“普通”の考え方や物差しは人それぞれ違う…」≪インタビュー≫(ザテレビジョン) - Yahoo!ニュース

大ヒットミステリー小説を実写化したドラマスペシャル「微笑む人」(3月1日[日]夜9:00-11:05、テレビ朝日系)で主演を務める松坂桃李にインタビュー。

【写真を見る】松坂桃李のミステリアスな表情…

同作は、妻子を殺害した罪で起訴された主人公・仁藤俊美(松坂)がなぜ凶行に至ったのか、その理由に迫るミステリー。週刊誌記者・鴨井晶(尾野真千子)の目線で、仁藤の人物像を掘り下げていく。

“サイコパス”な仁藤を演じた松坂が、その胸の内を語った。

■ 自分の中での“普通”は他の誰かから見たら“普通”じゃない

――仁藤を演じるうえで、気を付けた点はどこですか?

仁藤の感情は常に一定していて、妻子を殺してしまう動機に至るまでの感情の爆発がないんです。『本の置き場所が欲しかったから』と殺害の動機を語る仁藤を、周りは理解できずに『他の理由があるはずだ』と言うけれど、仁藤にとってはそれが“普通”。そういうフラットさを意識して演じていました。

サイコパスな仁藤を危険なやつだと拒絶したり、自分とは全く違うと思ったりすることって簡単なんです。そう思うと楽なんですよね。でも、実は自分が“普通”だと思っていたことが、他の誰かから見たら“普通”じゃない、ということってよくあると思うんです。さらに、自分が思っているその“普通”が、時には危ういところまでいってしまうということをはらんでいる。そういったことを、今回あらためて考えさせられました。だから、仁藤が自分とはすごくかけ離れているなとも、最終的には思わなかったですね。

――仁藤のフラットさ、ご自身では共感する部分はありますか?

目的は違えど、仁藤の思う“普通”と、僕が思う“普通”のとらえ方は似ている部分があると思いました。でもそれは僕だけじゃなくて、誰しもが感じることだと思います。やっぱり人って、一面や二面だけじゃなく本当に多面的で、周りから抱かれている印象と本来の自分が全然違うということが、多分当たり前なんだろうなって。

自分も恐らく他者から思われている印象とは全然違うだろうし、もちろん当てはまる部分もあるんだけれども、それだけではないということ。だから自分も印象だけにとらわれずに、いろんな考え方だったり解釈みたいなものを持つ必要があるというのは思いますね。

――作中には仁藤の“ほほ笑み”が多数出てきますが、どのようなことを意識されていましたか?

例えば、好印象のほほ笑み、不気味なほほ笑み、などと、印象によって変わると思うんです。その違いがちゃんと出ればいいなという思いで、ほほ笑んでいた覚えがあります。シーンごとに特別大きく変えるというわけではないんですけど、そのシーンにおいてのほほ笑むタイミングでもまたちょっと変わってきたりするのかなと思いますね。

――仁藤と鴨井が接見室で対峙するシーンは、非常に見ごたえがあります。

接見室のシーンは監督もこだわっていまして、カットを割らずに一連で撮りました。何シーンかあるんですが、毎回、5、6分以上カメラを回し続けていたので、かなり緊張感がありました。でも、尾野さんも僕も言葉には発しないけれど、その緊張感をどこか共有しながら楽しんでいた感じはありましたね。

――尾野さんとは「この世界の片隅に」(2018年、TBS系)以来の共演です。現場ではどのように過ごしていましたか?

本当にお久しぶりで、「元気ー?」「元気ですー!」みたいなところから始まりました。撮影の合間は楽しく過ごさせていただきましたね。尾野さんは記者役なのでロケとかも結構あったので、「大変なのよー」というような話をしていて、僕はほとんど接見室の中なので、「お疲れさまですっ!」って言ってました(笑)。

――ドラマオリジナルキャラクターの鴨井の目線で物語が進むことで、原作小説とは異なるエンディングを迎えるそうですね。

もしかしたら、エンターテインメントとしてのいわゆる“すっきりさ”がない作品かもしれません。でも、きれいな着地はしないんですが、そこにメッセージが含まれていると思うんです。自分の心地いいところに落としどころを持っていくのは容易だけどそうはならない、“普通”の考え方や物差しは人それぞれ違う、というようなことが伝わるといいかなと思います。視聴者の皆さんから「明日(オンエアの翌日)は月曜日なんだから、元気に会社行けるようなものを作れよ」というクレームが来ないか心配ですけどね(笑)。

――すごくメッセージ性の強い作品ですが、演じているうえで、気持ちが下がるようなことはありましたか?

やっぱり現場の空気も同調していて、そこの空気を切り取ってやっているところもあるので、鉛を持たされたような重さを感じることはあります。最近、こういうヘビーな作品が続いているので、次は考える必要のない娯楽的な作品もやりたいですね。炭酸飲料を飲みながら見られる作品、“ザ・エンタメ”を(笑)。

――2020年の目標があれば教えてください。

あまり詰めすぎないこと…ですかね。今までは、興味や面白さでスケジュールのパズルを埋めていったら、「あれ? 結構時間ないかもしれない…」というようなことがあったので、そこはちょっと気を付けていきたいです。詰め過ぎると体にもよくないですし、バランスよくやれたらいいなと。一つの役にももっとじっくりと向き合えるというのもありますしね。(ザテレビジョン・取材・文=Rum)

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March 01, 2020 at 05:00AM
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