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Tuesday, January 23, 2024

教育虐待 「普通の親」がなぜわが子を傷つけるのか 専門家武田信子さんに聞く<デジタル発>:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

 子どもが耐えられる限度を超えて勉強などを押し付ける「教育虐待」。近年、関連する事件が後を絶たず、メディアで取り上げられる機会が増えている。本格的な受験シーズンを迎えた今、「教育虐待」という言葉を世に広めたこの分野の第一人者は現状をどう受け止め、どのような対策が必要と考えるのか。子供の養育環境改善に取り組む一般社団法人ジェイス(東京)代表理事の武田信子さん(61)に聞いた。(報道センター 工藤俊悟)

武田信子さん

武田信子さん

 たけだ・のぶこ 1962年生まれ、名古屋市出身。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。元武蔵大学人文学部教授で、臨床心理学や教師教育学を専門とし、カナダ・トロント大やオランダ・アムステルダム自由大で客員教授を務めた。子どもたちの育つ環境の課題改善に取り組む一般社団法人ジェイス(東京)を2021年に立ち上げ、代表理事に就任した。

 ――北海道新聞と北海道新聞デジタルで昨年10月以降、「教育虐待」に関する記事を4本掲載しました。デジタルの記事に多くのコメントが寄せられるなど、関心の高さを感じました。

 「教育虐待という言葉には、誤解や反発も少なくないと感じています。昨年10月の記事がニュース配信サイト『ヤフーニュース』で取り上げられた際、約1800件のコメントが書き込まれていました。その中で、気になったのは『今の日本では学歴が必要だし、子どもは自分で勉強しないから、勉強させて学歴をつけるのは親の務め』といった考えの人が少なくない点です。勉強は楽しくないもので、将来の学歴や収入のためにするものだから、子どもが嫌がろうと、やらせないといけないと思うようです。このような考え方から、教育虐待は肯定されていきます」

 ――一方で、武田さん自身も教育虐待という言葉に抵抗感があるそうですね。...

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