Pages

Friday, December 1, 2023

普通の社会が舞台、日常にこそドラマ 脚本家・山田太一さん死去 - 毎日新聞

脚本家の山田太一さん=東京都港区で2012年11月28日、梅村直承撮影 拡大
脚本家の山田太一さん=東京都港区で2012年11月28日、梅村直承撮影

 「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」など、市井の人々の日常から人間や時代を描くテレビドラマを手がけた脚本家、小説家の山田太一(やまだ・たいち、本名・石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため死去した。

   ◇

 山田太一さんの訃報に、元毎日放送プロデューサーの影山貴彦・同志社女子大教授は「自分が大学生だった当時、『ふぞろいの林檎(りんご)たち』の放送中にテレビの前で集中し、せりふの一語一語をノートに書き留めていた。山田さんが紡ぐ力強い言葉の数々を、自分の身に刻もうとした」と振り返った。さらに「今のドラマは刑事ものや医療ものなど、舞台や主人公のキャラクターを日常とかけ離れた設定にした作品が増えているが、山田さんは『普通』の社会をずっと舞台にしていた。市井の人たち、何気ない日常の中にこそ『ドラマ』があるのだと、作品を通して教えてくれた」と話した。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 普通の社会が舞台、日常にこそドラマ 脚本家・山田太一さん死去 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/u7f43XA
普通の

No comments:

Post a Comment