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Monday, October 24, 2022

純正部品って一体なに? 普通の部品との違いとは - バイクのニュース

クルマやバイクを修理する際に、純正部品という言葉を耳にすることがあります。この純正部品は一般的な部品とは、どういった点が異なるのでしょうか。

純正部品はバイクメーカーの保証込みの値段になっている部品

 バイクを修理する際に、「純正部品」や「社外部品」という言葉を耳にすることが有ると思います。

 この純正部品とは、どういった特徴を持っていて、一般的な部品とはどのような違いがあるのでしょうか。

社外部品を使用してカスタムや修理をする際は耐久性や保証などに注意が必要
社外部品を使用してカスタムや修理をする際は耐久性や保証などに注意が必要

 純正部品というのは、バイクメーカーが製造・販売している部品のこと。一般的に、部品の外箱などやパッケージに、そのバイクメーカーのロゴが記載してあれば、ほぼ純正品と判断して良いでしょう。

 純正部品を使用するメリットとしては、バイクメーカーの規定通りに作られているため、強度や耐久性が高い点が挙げられます。そのため、バイクメーカーが公称するカタログ上のスペックは、純正部品で構成されたバイクで出せる性能といえるでしょう。ちなみに、新車バイクを構成するパーツのほとんどは、純正部品が使用されています。

 また、純正部品はバイクメーカーが指定した仕様になっているため、トラブルが起きづらい点もメリットのひとつ。加えて、もし純正部品に交換して動作不良などのトラブルが起きた場合は、使用者に非がなければ無償対応してくれます。

 ちなみに、ディーラーで点検や修理を依頼すれば、交換に使用される部品や消耗品は原則純正部品です。そのため、純正部品へ交換したい人や、純正部品を購入したい人は、メーカーのパーツリストから部品の品番を調べ、販売店などで注文すれば良いでしょう。

 なお、一般的な中古バイク販売店では、全て純正部品で整備するケースもありますが、純正部品と社外品を組み合わせて整備をする場合がほとんど。組み合わせは販売店により異なりますが、例えばエンジンオイルは社外品を使い、ドレンボルトのアルミワッシャーは純正品を使用したりするなどが一般的です。

社外部品を使用した方が値段は安いことが多い
社外部品を使用した方が値段は安いことが多い

 純正部品のデメリットとしては、社外部品よりも値段が高くなりやすいという点が挙げられます。

 一見すると社外部品と同じ仕様に見えますが、値段が1.5倍から2倍となっていることも珍しくありません。そのため、純正部品はロゴマークが付いていて高いだけなのでは?というレッテルが貼られることもあります。

 しかし、純正部品の中でも純正オプションとされているカスタムパーツは、社外品とは異なる点があります。それは、対象のバイクに取り付けがしやすいような設計や、専用の部品が付属していて作業がしやすいという点です。そのため、部品を加工せずに装着できたり、配線の取り回しに苦労しないで作業を進めることができるなど、便利です。純正部品には、社外品に比べると高額であることに、見合うだけの理由があるのです。

社外部品は純正部品の劣化バージョンとはいえない?

 一方で、純正部品の対になる「社外部品」は、バイクメーカー以外の企業が製造した部品や消耗品となります。

 バイクメーカー以外が製造した部品は危ないのでは?と感じる人もいるかもしれませんが、カスタムパーツと呼ばれる部品の大半は、社外部品です。また、社外部品のなかには、メーカーの純正部品を製造している工場で生産されている物もあります。その場合は、メーカーのロゴがついていないだけで、実質的には純正部品と同じ仕様の部品といえるでしょう。

一般的に販売されているカスタムパーツのほとんどは社外部品
一般的に販売されているカスタムパーツのほとんどは社外部品

 社外品のなかには、純正部品に比べて耐久性が劣るパーツがいくつもあります。そのため、部品のクオリティを第一に考えるのであれば、ディーラーから純正部品を買うのがオススメ。しかし、社外部品は純正部品と比べると値段が安い傾向にあるというメリットもあります。純正部品と比べて3割から4割ほど安い値段になっているケースも珍しくなく、物によっては純正部品の半額以下で買うこともできます。

 もちろん、値段が安いのには、安いだけの理由があります。安さだけを追求していつも部品を社外部品に交換をすると、トラブルが起きたり、通常よりも早く部品が摩耗したりする場合があるので注意してください。

 また、社外部品のカスタムパーツを取り付ける際に、そのままでは装着が出来ず、加工が必要になる場合もあります。社外品は専用品ではないため、いろいろなバイクに装着することを前提に作られていることがほとんどです。そのため、純正部品より取り付け作業が難しい場合も多々あります。

 さらに、社外部品を多く使用しているバイクで度々起こるのが、社外部品同士の相性が悪かったことによるトラブル。大半の社外部品は、純正部品との入れ替えて使うことが想定されています。そのため、他の社外部品との相性や規格の違いから取り付けができない、一部の部品を純正に戻さないといけないという手間が発生することもあるようです。

 つまり、社外部品の規格は製造・販売を行っている企業独自のものである場合があり、互換性があまりない部品であることを十分に理解して使用することが求められます。

※ ※ ※

 純正部品はメーカーが決めた仕様で製造された部品であり、新車のバイクに取り付けられているものと同じです。品質もメーカーの保証があるため、万一不具合が起きても補償されるなど、さまざまなメリットがあります。対して社外品は、クオリティに関しては純正部品より低い場合があるものの、価格は安い傾向にあります。

 最終的にどちらを選ぶかはオーナーの判断となりますが、バイクの寿命を縮めるような部品は選ばないように気を付けましょう。

【画像】純正部品や社外部品を使用してバイクのカスタムを楽しむ様子を画像で見る

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