酒はもはや「非日常」を演出するグッズに
5年くらい前にはやった「パリピ」という言葉。その後、意外な変化を遂げていました(写真:筆者提供)
今から5年前くらいに「パリピ」という若者や言葉に注目が集まりました。
メディアが「パリピ」の若者をこぞって取り上げるようになり、ハロウィンで騒ぐ若者など、時にちょっとおバカな若者像として描き、この言葉が世の中に浸透していきました。その後、パリピと似たような言葉として、「やりらふぃ(パリピと同義語でTikTokから生まれた言葉)」や「ウェイ系(パリピそのものをイメージする人もいるが、パリピそのものではなく、ちょっといきがってパリピぶっている若者をイメージする人も多いようだ)」などの言葉も派生して生まれました。
「パリピ」とは「パーティーピープル」の略で、クラブやハロウィンやフェスなどで激しくお酒を飲んだり、騒ぐ若者たちのことを指します。2016年、拙著『パリピ経済 パーティーピープルが市場を動かす』でも様々なタイプのパリピの若者像のリアルを分析しました。
2000年代以降、「若者の車離れ、お酒離れ、恋愛離れ」「草食男子」「さとり世代」など、元気のない若者像がメディアで描かれるようになり、様々な若者を対象とした市場も縮小していき、そうした中、元気や勢いや消費意欲のある「パリピ」は、メディアや企業にとって大変都合のよい存在だったのかもしれません。
それから5年以上経ち、パリピという存在も言葉も浸透した中、ではパリピでない普通の若者たちは、パリピの若者からどんな影響を受けて、どんな消費をするようになっているのか、というのが今回のテーマです。
パリピでない大学生たちが、今回のテーマをレポートしてくれます。
”非パリピ”が、パリピごっこを取り入れている
今の若者は以前に比べ「お酒離れ」している。かつてに比べ、未成年飲酒や飲酒問題に対する世間の目が強くなっていることが理由のひとつだろう。そんな中、派手にお酒でハメを外して楽しむ人もいる。彼らは俗に「パリピ(パーティーピーポー)」と言われており、ハロウィンなどの季節イベント、クラブや音楽フェスで派手に遊んだり、お酒の場でワイワイやることを楽しむ。
今回レポートしてくれるメンバー。写真左より森慧太郎 (青山学院大学 地球社会共生学部 4年)、加藤耀(東京理科大学 理工学部 2年)、坂後裕菜 (上智大学 総合グローバル学部 2年 ※写真なし)
一方、パリピでない若者たちは、お酒で楽しみたいという気持ちはあるが楽しみ方が分からない。そのため、友達とお酒を楽しんでいるパリピには漠然とした憧れは抱いているが、パリピのように派手にお酒を飲み、ベロベロになっている様子は「下品」「低俗」であり、そういうイメージは持たれたくはない。
そこで生まれたのが「パリピごっこ」という遊びである。あくまでも「パリピの真似」として、友達とお酒を使ってハメを外すのだ。
からの記事と詳細 ( 普通の子も「パリピ遊び」するZ世代若者の心理 - 東洋経済オンライン )
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普通の
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