経営の神様、パナソニック創業者の松下幸之助さんや、イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんが座右の銘としていたことで有名な「凡事徹底」という言葉があります。「普通のことをちゃんとやる」「徹底してやり続ける」ことが最終的には、非凡な成果をもたらすという意味です。他にもさまざまな成功者が似たようなことを言っています。例えば、日米通算4367安打を放ったイチローさんも「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道」とおっしゃっていますが、これもまた、要は「凡事徹底」ということだと思います。
「普通のこと」を続ける難しさ
どうして、このように多くの成功者が「凡事徹底」を唱えるのでしょうか。素朴に考えると、大きなことを成し遂げる人は「普通のこと」ではなく、人とは違う「特殊なこと」をしたように思えますが、多くのビジネス上の成功者と言われる人を実際に見ていると、確かに「特殊なこと」「奇抜なこと」をしているわけではなく、「普通のこと」をしっかりと着実に、長期にわたってやり遂げた人が多いような気がします。 筆者の昔の上司で、現在、立命館アジア太平洋大学(APU)学長を務める出口治明さんも「人間ちょぼちょぼ主義」という言い方で「そんなに人の能力自体は変わらず、結局は、やるかやらないかだ」との趣旨のことを言っていました。凡事でも徹底することで、大きな実りがあるというのは真実のようです。 これは、筆者のような凡人にとっては大変勇気づけられる言葉でもあります。「普通のこと」を徹底してやり続けるだけで、何かを成し遂げられるのですから。それなら、なんとなく自分にもできるのではないかと思います。やればいいだけなのですから。しかし…物事はそううまくいきません。それができないから、一部の成功者と多くの凡人とに分かれるのでしょう。 そう。「普通のことをちゃんとやる」というのは、実はとても難しいのです。そして、それを続けることはさらに難しいことなのです。振り返ってみれば、筆者も、やればいいだけのことをできなかったことがどれだけ多いことか。語学や読書、ダイエット、そして、仕事。数え上げればキリがありません。
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普通の
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