【AFP=時事】今年地球に接近する小惑星の中では最大の「2001 FO32」が日本時間の22日、最接近する。太陽系の形成初期にできた天体をつぶさに観察できる貴重な機会となる。
天文学的にこの現象は「近接遭遇」と呼ばれるが、米航空宇宙局(NASA)は地球と衝突する恐れは「現在も数世紀先も」ないとしている。最接近時の地球との距離は、月と地球の距離の約5.25倍に相当する200万キロになるという。
NASAによれば、2001 FO32は時速約12万4000キロで通過する予定で、これは地球に接近する大抵の小惑星よりも速い。直径約900メートルと推定される2001 FO32は、20年前に発見された。
天文学者らは、2001 FO32の表面に反射する光を調べることで、より正確な大きさを知り、構成物質の大まかな見当をつけることができると期待している。
フランス最大の天文学研究所「パリ天文台(Paris Observatory)」によれば、2001 FO32が地球に最接近するのはグリニッジ標準時21日午後4時(日本時間22日午前1時)ごろ。場所によってはアマチュア天文家も観察できる可能性がある。
【翻訳編集】AFPBB News
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