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Monday, March 1, 2021

「お金配り」普通の会社員も 1日10万件超のツイート - 朝日新聞デジタル

 ツイッター上での「お金配り」が、コロナ禍で話題となっている。朝日新聞がアカウント名とプロフィル欄を手がかりに調べたところ、現金や物品を配ると掲げている日本語アカウントが、340件以上確認できた。

 こうした企画は衣料品通販サイト運営会社「ZOZO」の創業者、前沢友作氏が2019年1月、自身のアカウントをフォローするなどした人の中から100人に100万円、合計1億円を提供すると呼びかけ、一気に広まった。類似の企画が次々生まれ、新型コロナウイルスの感染拡大後は「コロナで困っている人を助けたい」とするアカウントも加わり、応募者も急増した。

 アカウントのフォローやリツイートのみで手軽に応募でき、配る側もフォロワー数やリツイート数を増やして注目を集められるメリットがある。一方で、応募者に詐欺まがいの話を持ちかけたり、配る側になりすまして応募を促したりする動きも後を絶たず、配る側への批判も根強くある。

 ツイッターのアカウント名かプロフィル欄に「お金配り」「プレゼント」という言葉を掲げた日本語アカウントを抽出。企業の懸賞企画や応募するために設けた専用アカウントなどを除いて、実際に現金や物品を配っている実績を掲げていたり、自称したりしているアカウント数を数えると、確認できただけで2月18日現在340件を超えていた。

 「配る側」には、前沢氏のような資産家ばかりでなく普通の会社員らもいる。19年3月から、小遣いの半分ほどにあたる月数万円をあてて500円程度のカフェの金券や食料品などを毎日抽選で配っているプログラマーの男性は、昨年3月ごろまで1万8千人ほどだったフォロワーが、今では倍以上の4万1千人になった。コロナ禍前にはなかった「家計の足しにしたい」「援助をお願いできないか」などのダイレクトメッセージが届くようになったいう。

前沢氏に続き、「青汁王子」も ツイート跳ね上がる

 SNS分析ツール「ブランドウォッチ」を使い、「お金配り」の言葉を含む2019年1月~21年2月25日のツイッターの投稿を分析すると、217万以上のアカウントが、リツイートを含め計900万回近くつぶやいていた。

 感染拡大が本格化してきた昨年3月には1日あたり数十件ほどだったが、6月下旬ごろになると前沢氏の「【お金配り予告】」が盛んにリツイートされ、1日3万件を超えるように。1日あたりの最多ツイート数は昨年8月31日の約62万件。前沢氏が個人アカウントのフォロワー1千万人到達を記念し、新たに抽選で10万円ずつ贈ると前夜に発表した影響のようだ。

 さらに10月には「青汁王子」と呼ばれた起業家の三崎優太氏が「青汁砲」として毎日10人に10万円を抽選で配り始め、ツイート数が跳ね上がった。

 その後は減少傾向だったが、今年に入って再び増えている。前沢氏が「ひとり親の養育費保証」などの「13の事業」に総額100億円を出資すると発表したことや、閣僚が個人への追加の現金給付に否定的な発言を重ねた影響とみられ、再び1日10万件を超えるようになった。(牛尾梓

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