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Wednesday, February 24, 2021

インナーウェアから「ベースウェア」に。目指したのは、特別でもなんでもない普通のウェア。 - PR TIMES

坂本晶子 2007年からフットマークのインナーウェア企画に携わる

既存のインナーのイメージとは違う新しいカテゴリをつくりたい 

2020年に発売した「FOOTMARK BASEWEAR(フットマーク ベースウェア)」は日常生活で着る”美しい動きへ導く”ウェアをコンセプトにし、企画がスタートしました。

「健康を目的とした機能」のある既存商品は、矯正するものや、いま身体に支障をきたしているから着るサポーターやガードルなど、人にはあまり知られたくないような…どこかネガティブな印象があります。

機能はありながらも毎日の生活で気軽に着ていただける、見た目は普通のウェアをつくりたいと思っていました。

激動のインナー市場の荒波にもまれて

弊社は2002年からインナー事業を開始。元々は高齢になっても快適にそして元気に生活できるようにと、足もとをサポートしていこうと考えた企画でした。

2002年に発売したFEEL Aligner

その後、市場では「スポーツインナー」ブームが訪れ、私がインナー事業部に異動したのはその頃でした。当社もその流れに乗りフィールアライナの理論を競技別に落とし込んだインナーを大手スポーツチェーンに提案。激しい競争の中でも、当時のニーズに合っていたことも追い風になり、相次いで採用されていました。年間10万枚以上生産していた実績と経験はその後のインナー事業に大きく影響を与えることになりました。

しかし、ここ数年は飽和状態となり市場もかつての盛り上がりは無くなり、それに伴い売上も減少していきました。

理解度0%からからのスタート

フットマークのつくるインナーウェアの企画は、当初から一貫して東京大学の准教授(当時、現在帝京科学大学・特任教授)であった渡會公治先生とともに、商品開発を行っていました。ただ異動したての頃の私にとっては、先生の言われる理論や身体の仕組みなど専門的な内容はとても難解で、これは大変なところにやってきたというのが正直な感想。自分が理解していないのに、お客様に良さをお伝えするのは、さらに至難の業でした。

人に説明できるようになるまでには、いくつかの過程があり努めてまいりましたが、大きく理解が深まったのは、奇しくも私自身が重度のぎっくり腰を経験したからでした。

実体験に勝るものなし 

ぎっくり腰の原因は準備体操をせずに、いい加減なフォームでテニスをしたこと。つまり、上手な身体の動かし方ができていませんでした。痛い思いはしましたが、改めてそれまでお話や座学で得た50%くらいだった知識に、なぜ不調が起きたかという実体験が加わり、少々荒業ではありますが、ここで理解が70%くらいには達したと思います。

その後、とあるお客様向けのインナー企画がさらに理解を加速させました。通っていたテニススクールでサンプルがあがるたびに試着し、身を持って体験し試行錯誤を重ねていきました。コーチからは「上半身と下半身の連動性が良くなった」と褒められました。実際着用していると身体の安定感を頻繁に実感できていましたし、レッスン後の疲れが少なく、気づけばどこかが痛くなることも軽減されていました。

部内でマーケティング観点からも議論を重ねました

フィールアライナから学んだこと

「フィールアライナ」は、残念ながら2017年に販売終了してしまいましたが、これまでに得た経験や課題の洗い出しを行うことになりました。熱狂的なリピーターの方がいたフィールアライナ。有難いことに今でも愛用者の方からお問合せをいただくことがあります。必ず必要としている人はいる!この思いはずっとありました。また、家族や友人からは「段差につまずき大怪我」「慌てて立ち上がった時に転んで骨折」「猫背がなかなか治らない」など日常でのリアルな声が聞こえていました。

振り返ってみて思い出されるのは、やはり渡會先生の言葉でした。

「身体を上手に動かす習慣をつければ怪我や病気の予防ができる」。

このころは、先生の理論をベースにした商品機能の理解には自信がありましたし、先生からのアドバイスに何度も助けられたという実体験もありました。

しかし、どうしたらこの本質的なものを一般的なものにできるのか、ということを良く考えていました。

FOOTMARK BASEWEAR

誰もが「美しく動く わたしへ」 

そして2019年に、デザインプロデュースいう形でアッシュコンセプトさんと一緒にインナー企画をすることになりました。ふたたびフットマークのオリジナルとして作るチャンスをいただいたからこそ、私の中でも強い思い入れがありました。

「長く使ってもらえ、普通に見えるインナー」が、ずっと私の中での目標で、それには機能はもちろん日常品だと思ってもらえるデザインの力は絶対的に必要でした。

アッシュコンセプトさんに加わっていただけたことで、アライナにはなかった要素を見事に叶えてくださったと思っています。

現在はコロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えています。

そんな背景もあってか、有難いことに発売後フットマークベースウェアは多くの皆様にご購入いただいており、貴重なお声もたくさん頂戴しています。

一方で、着てみないと分からないという機能商品ならではの難しさがあります。「上手な身体の動かし方」の習慣がどれだけ身体に良い影響を与えるか? をもっと多くの方に実感していただきたいです。

「これを着ていると、なんか調子良いんだよね。」と言われるような皆様の生活に溶け込む、欠かせない存在になっていきたいです。

■プレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000012937.html

■FOOTMARK BASEWEAR

https://www.footmark-basewear.jp/

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