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Saturday, December 26, 2020

秩父・三峯神社に伝わる、普通の人は「開けてはいけない」箱の中身 - 現代ビジネス

ミステリー雑誌「ムー」編集長の三上丈晴氏と、累計450万部「黒魔女さんが通る‼」シリーズ(講談社青い鳥文庫)が大人気の石崎洋司氏による特別対談(後編)。

石崎氏は、『陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿1』を2020年11月に刊行。「黒魔女さん」スピンオフ企画から生まれた本書は、陰陽師の東海寺迦楼羅(とうかいじ・かるら)とヤクザの麻倉豪太郎が、昭和30年代を舞台にオカルトチックな怪事件に挑むストーリーで、「黒魔女さん」ファンはもちろん、大人も十分に楽しめる内容だ。

刊行を記念して、オカルトといえばこの人、ミステリー雑誌「ムー」編集長の三上氏と、石崎氏による対談が実現。オカルトの妖しい魅力について語った。

「ムー」編集長・三上丈晴氏(左)と、「黒魔女さん」シリーズが人気の作家・石崎洋司氏(右)

狐に憑かれて、部屋に石が降る?

石崎:四国といえば、どこに行っても狸に憑かれた狸憑きの話があるんですよね。話を聞くと、これがまたつい最近の話だと。

「窓から見えるやろ? ほら、そこの角のお屋敷。あそこの○○水産の社長に、このまえ、狸が憑きよってな」とかいうわけですよ。「社長が突然生魚をくえて、塀の上に飛び乗った。狸憑きやって、呼ばれて、狸を祓いに行ったんや」とかね。ふつうにどこにでも起こっているように話すんです。

三上:四国は狸の話が多いですが、これが中国地方に入ってくると一気に狐になるんですよね。いわゆる狐憑き。狐が憑くと、その人が住んでいる家の中で、石が降ってきたりするんです。屋内なのに、突然雨のように石がバババッと。

石崎:それ、スティーブン・キングのデビュー作『キャリー』と同じじゃないですか! あれも石の雨が降ってくるんですよ。

これは、僕が直接聞いた話じゃなくて、報告例を読んだだけなんですが、狐に化かされる話があります。宮城県と岩手県の県境あたりの村で、もちろん昭和に入ってからの話です。

ある人が隣村にお祝い事があって行きました。しこたまお酒を飲んで、お土産を持って家に帰った。真夜中になると、当然昔ですから真っ暗。そしたら向こうから女の人がやってきて「兄さん兄さん、私といっしょに一杯飲まないかい?」と声を掛けてきた。

こんな田舎で、こんな夜中に女がいるわけがない、これは狐が化かしに来たにちがいないと、傍にあった太い木の枝でパコーンと殴ったんですって。

そしたらその女が「あれー」って言って倒れた。それで、「さぁ、いつ尻尾が出るか、いつ耳が出るか」って見ていたんだけど、女の姿は変わらない。

5分経っても15分経っても30分経っても1時間経っても変わらない。さすがに酔いも醒めてきて、これは本当に女だったんじゃないかと。

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