★9日、TBSの「グッとラック!」で「婚活女性が定義する“普通の男性”が物議」と、女性の考える「普通の男性」とはどんな人なのかが取り上げられた。「見た目」は身長165センチ以上、体重60~80キロ、星野源さんのイメージ、ジム通い。化粧水をつけて就寝、鼻毛が出ていない、ヒゲや爪が整っている、美容室は月1、2回。「学歴」は「日東駒専」以上。「仕事」は、都内在住なら年収500万円以上、地方在住なら銀行など大手企業か公務員だそうだ。

★婚活女性の持つ理想は結構だが、問題は年収500万円以上という目標をどうとらえるか。20年9月に発表された国税庁・民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は436万円。実質手取りは350万円程度になる。婚活女性はこの数字を軸にしているのだろうか。ただこの数字は男女の平均で、男性だけだと540万円になる。

★「普通」は「平均値」とは違うだろうが、婚活女性たちの「昭和感」が強く漂うというか安定志向はどんな社会になっても変わらないのかも知れない。働き方改革や男女共同参画の効果と弊害が共存する社会が現実なのかも知れない。

★9日夜、政府は首相・菅義偉と公明党代表・山口那津男のトップ会談を演出。75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担に関し、年収200万円以上(単身世帯)の人について、1割から2割に引き上げる方針で正式合意した。首相は年収170万円以上の人を対象とする案を提示して譲らず、公明党は年収240万円にこだわり難航していた。結果、2022年度後半(22年10月~23年3月)の間に導入となり、来年の総選挙、再来年の参院選をにらんだ形となったが、75歳以上の対象者は360万人。孫に囲まれた75歳もいれば、1人で暮らす75歳もいるだろう。両党トップの考える普通の75歳以上の生活とはどんなものなのか、聞いてみたい。(K)※敬称略