バレーボール女子日本代表の中田久美監督が31日、リモート囲み取材に応じ、2年ぶりに代表復帰したオポジットの長岡望悠(29=久光スプリングス)への期待を語った。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)でエースを担ったが、大会後には2度の左膝の大けがに見舞われた。「(長岡は)コンディションはまだまだだけど、調子が上がってきている」と評価。来月2日に行われるリモート紅白戦での活躍を期待した。

代表チームは5日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で再開。3月の米国遠征で招集予定だった選手ら19人が参加している。東京五輪1年延期に、中田監督は「不安視するよりも選手たちには今を全力でやりきって欲しいと常々伝えている」と説明。もっとうまくなれる機会が増えたと、プラスに捉えるよう呼び掛けている。

6月末に主力の新鍋理沙(30)が現役引退した。中田監督は「(新鍋は)非常に残念。所属チームの強化方針、指のケア、オリンピックの延期など重なったのかな」と思いやった。一方で長岡の招集は新鍋の代わりではないと断言。今後コンディションを上げていけば、代表の戦力になると期待した。【平山連】