
先日、Twitterで反響のあった、とある投稿を見て、苦虫を噛み潰したような顔をしてしまいました。
「普通の幸せな家庭は、努力によって作られたものだ」
「少し努力をすれば、誰でも普通の幸せな家庭は作れるはず」
こうした内容をツイートしたのは、「毒親に育てられた過去を持つ」という人物。多くのフォロワーを抱えるその人の投稿は瞬く間に拡散され、リツイートは6000、「いいね」は4万を超えました。
「普通になれなかった」家庭は、果たして努力が足りなかったのでしょうか。
私の家族が崩壊してしまうまで
結論から言えば、これは間違った認識だと言わざるをえません。それどころか、このような「努力すれば普通レベルの幸せは手に入る」という考えは、機能不全家庭への差別や偏見を助長するものだと考えています。
機能不全家族を作る要因は、金銭的困窮、ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力、過干渉などさまざまありますが、当然ながら、いずれも当事者が「家庭を壊してやろう」と意図して起きるものではありません。
機能不全家庭に育った人は、結婚して自分の家庭を作るとき、新たな機能不全家族を誕生させやすい傾向にあります。彼らにとって「母親」「父親」のロールモデルは自分の両親しかおらず、いわゆる「普通」の、良好な親子関係を知らないためです。
例えば私が育った家庭は、父がネグレクトで育児に参加せず、一人で子ども2人を育てねばならなかった母が、そのプレッシャーから過干渉に陥る、いわゆる典型的な機能不全家族でした。
父や母はもともと優しい性格で、人並みに子どもを想う気持ちもあったのだろうと思いますが、正常に機能を果たしている「家庭」のあり方をそもそも知りませんでした。父も母も、子ども時代を機能不全家庭で過ごしたためです。
父は両親に育てられず、母は借金苦の祖父に暴力を振るわれながら育ちました。2人は結婚したとき「今度は幸せな家庭を作りたい」と強く思ったと言いますが、いざ子どもをもうけて「親」になってみると、越えられないたくさんの壁が存在していたことに気が付きます。
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