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Monday, January 15, 2024

トヨタ豊田章男会長、“普通のクルマ好きのおじさん”として東京オートサロン3日間をクルマ好きのために全力疾走 - Car Watch

“普通のクルマ好きのおじさん”である豊田章男会長の3日間

 東京オートサロン2024が、1月12日~15日の3日間の会期で行なわれた。ショップによるカスタムカーが多数出展される東京オートサロンだが、近年は自動車メーカーの出展も増え、プレミアムブランドであるスポーツブランドの訴求を行なっている。

 TOYOTA GAZOO Racingとレクサスも東京オートサロンに出展。初日である12日9時30分から、トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏による「モリゾウから新年のご挨拶」と題したプレゼンテーションを実施した。

前説に登壇したモリゾウさん。トークショーを待っていてくれるお客さんにサービス。リアルならではメリットがあるべきという

2日目(1月13日):新型センチュリーSUVのオープンカー披露と、TPSの特別講演

2日目は両国国技館へ。宮城野親方とともにフォトセッション

 実は2日目に豊田章男氏は、東京オートサロンの会場である幕張メッセにはいなかった。この日は豊田章男会長として両国国技館へ。新型センチュリーSUVを特別にオープンモデルとしたパレードカーを日本相撲協会に渡すお披露目式を行なった。

 このパレードカーは、元横綱白鵬である宮城野親方のリクエストに豊田会長が応えたもの。豊田会長も、15日間戦い抜いた力士にふさわしいクルマとしてセンチュリーSUVオープンカーを特別に仕立てた。

 そして午後は、日本の製造業のためにNPS研究会の総会において「『私とTPS』 ~現場に主権を取り戻す闘い~」と題した特別講演を実施。この講演は1時間を超えるもので、豊田会長はトヨタ自動車での歩みを多くのエピソードを用いて伝えていた。

モリゾウさんは、豊田章男会長は、“普通のクルマ好きのおじさん”なのか?

 ここまで“普通のクルマ好きのおじさん”を自称するモリゾウさんの3日間の動き(実は、これ以外にもサプライズサイン会なども開催している)を、記者が目にした限りで紹介してきたが、“普通のクルマ好きのおじさん”というのに無理があるのは事実だろう。

 トヨタにお願いして新たにエンジン開発プロジェクトを立ち上げ、宮城野親方の要望に応えてパレードカートして新型センチュリーSUVのオープンカーを用意する。企業経営者のためにTPS(トヨタ生産方式)に関する講演を行ない、若手ラリードライバー育成のためにMORIZO Challenge Cupを創設する。そして、デモランをぶいぶい行ない、2年連続WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンの富士24時間への招聘など、“普通のクルマ好きのおじさん”ではなかなかできない(普通じゃなくてもなかなかできない)ことに取り組み続けている。

 それはすべてモリゾウさんの「クルマが好きだ」という思いと、「クルマが好きですか?」という呼びかけに現われている。いろいろな形でクルマ業界を発展させたい、クルマの面白さを知ってほしいという思いが突き動かしているものだ。ただ、“普通のクルマ好きのおじさん”でいたいというのも心からの思いで、ドライバーや来場者とのクルマ談義ではクルマ好きならではの会話が聞けた。

 クルマ業界は「100年に一度」と言われる変革期にある。その対応は必須だが、対応以上に必要なのは、クルマがいつまでも愛される、必要とされる商品であることだろう。モリゾウさんは、その基本のところを3日間で、文字どおり体を張って訴求し続けていた。

一緒に未来を作っていきたいと語る

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