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Wednesday, April 6, 2022

激動の時代だからこそ注目したい「普通の学校」:中日新聞Web - 中日新聞

 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)

 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)

 日本の教育について、さまざまな意見が聞かれるようになって久しい。私自身も、これまで折に触れ考えを表明してきたが、ここに来て、そう簡単ではないぞ、難しいぞという思いが強くなっている。

 いろいろな現場の人の意見を聞くほど、どんな教育が良いのか見方は多様だと感じる。学校のあり方については、人の数だけ意見があると言っても良い。しかも、何が正しいのか、とりわけ、子どもたちにとって良い教育とはなにか、見極めるのは困難である。

 3月末、私は鹿児島県の屋久島にいた。ご縁があって校長をさせていただいている「屋久島おおぞら高校」の卒業式に出席したのである。

 通信制の高校で、全国に約1万人の生徒さんがいらっしゃる。普段は各地のサポート校で学び、原則として年に1回、屋久島で数日間のスクーリングを経験する。

 全国から集まった生徒さん一人ひとりに卒業証書を手渡す中で、改めて、教育ということの大切さ、かけがえのなさに身の引き締まる思いだった。

 私の場合、「校長」といっても、普段の校務にかかわるわけではなく、折に触れ生徒さんたちに発信したり、公開授業をしたり、入学式や卒業式に出席させていただいている。

 そんな中、現...

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