日本の教育について、さまざまな意見が聞かれるようになって久しい。私自身も、これまで折に触れ考えを表明してきたが、ここに来て、そう簡単ではないぞ、難しいぞという思いが強くなっている。
いろいろな現場の人の意見を聞くほど、どんな教育が良いのか見方は多様だと感じる。学校のあり方については、人の数だけ意見があると言っても良い。しかも、何が正しいのか、とりわけ、子どもたちにとって良い教育とはなにか、見極めるのは困難である。
3月末、私は鹿児島県の屋久島にいた。ご縁があって校長をさせていただいている「屋久島おおぞら高校」の卒業式に出席したのである。
通信制の高校で、全国に約1万人の生徒さんがいらっしゃる。普段は各地のサポート校で学び、原則として年に1回、屋久島で数日間のスクーリングを経験する。
全国から集まった生徒さん一人ひとりに卒業証書を手渡す中で、改めて、教育ということの大切さ、かけがえのなさに身の引き締まる思いだった。
私の場合、「校長」といっても、普段の校務にかかわるわけではなく、折に触れ生徒さんたちに発信したり、公開授業をしたり、入学式や卒業式に出席させていただいている。
そんな中、現...
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