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Monday, November 29, 2021

【とくしま録】「学歴も資金もない普通の女性が衆院選に出るのは珍しいのでは」中野真由美さんインタビュー - 徳島新聞

 北島町議補選で当選して同町初の女性議員となり、2期目を務めていた中野真由美さんは今年6月、議員を辞職しました。理由は衆院選への出馬。立憲民主党の公認候補として徳島2区から立候補しましたが、落選。町議になるまで政治とは無縁で、障害者施設で働き、子育てをしていた中野さん。選挙後に実施したインタビュー記事をお届けします。

 10月の衆院選で当選した女性議員の割合は1割に届きませんでした。子育てや介護などのケアワークは女性だけが担うものではありませんが、まだまだ女性が任せられた部分が大きいのが現実。県内でも「育休退園」といった制度が残っているのも、生活者の視点が政治に生かされていないからではないでしょうか。地方議会、そして国会の在り方が問われていると思います。

■北島町議を辞めて衆院選出馬 見えた風景は? 中野真由美さんに聞く

インタビューに応じる中野さん=徳島新聞社

 2018年の北島町議補選で当選して同町初の女性議員となり、2期目を務めていた中野真由美さん(50)は今年6月、議員を辞職した。理由は10月にあった衆院選への出馬。立憲民主党の公認候補として徳島2区から立候補した。投開票の結果、自民党の山口俊一さん(71)が11回目の当選を決めた。得票数の差は3万3千票余りあった。中野さんは町議になるまで政治とは無縁だった。

■「大型サイド」女性議員の割合 女性1割、推進法後も後退 本気度に疑問、制度欠陥も

 岐阜5区で敗北し、引き揚げる立憲民主党の今井瑠々さん=10月31日、岐阜県多治見市

 政治分野の男女共同参画推進法が施行されて初となった今回の衆院選で、当選した女性は45人だった。全体の9・7%にすぎず、前回2017年より2人減。世界に立ち遅れている日本の政界への女性参画はさらに後退した。擁立に消極的だった各党の、ジェンダー平等に対する本気度に疑問符が付いた形だ。「このままでは女性議員は増えない」。識者は制度の構造的欠陥を指摘する。

■女性活躍 掛け声先行、実態伴わず【声は届くか】8

育児短時間勤務制度を利用しながら管理職として働く壽賀さん(左)=松茂町豊久の高橋ふとん店

 寝装寝具販売の高橋ふとん店(松茂町)EC事業部モール部の壽賀妙子次長は約8年間、時短勤務を続けている。通常の終業時間より2時間早い午後4時に退社する。「夕食の準備から入浴、子どもの宿題を見るところまで余裕を持ってでき、助かっている」

■退園?継続?24市町村で分かれる判断 ”育休退園”をなくして㊦

【24市町村における育休中の継続利用の可否。施設の利用状況や育休期間によって、利用期間が変わる場合あり】

 女性が第2子を出産して育児休業を取得すると、第1子が保育園(所)に通っている場合、その園(所)をやめなければならないケースがある。これがいわゆる育休退園だ。前半では、育休退園を迫られた阿南市の母親の声と同市の現状について紹介した。しかし、徳島県内で育休退園の仕組みを取り入れているのは、阿南市だけではない。

■議会に女性を、73年前の輝き思い出そう 女性代議士1号・紅露みつを振り返る【きらり阿波女】 2019年1月6日掲載

「酔っばらい防止法」成立を喜ぶ関係議員。市川房枝(左から3番目)が隣にいる紅露みつの手を取る=国会議事堂内、1961年(衆議院憲政記念館所蔵)

 2019年、私たちは「平成」に別れを告げ、新しい年号と出合う。時代の転換期だ。「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業を前提としたさまざまな慣習、制度が行き詰まりを見せる中、春には統一地方選、夏には参院選がある。女性議員の割合が世界最低レベルの日本。選挙権とは。女性が議会にいる意味とは。やはり時代の転換期だった終戦直後の73年前、女性が初めて参政権を得た衆院選で、女性代議士1号となった阿波女の足跡をたどり、考えた。

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