ベッドフォードサウンドは、Larsen(ラーセン)ブランドのスピーカー4機種を発売する。ラインナップと価格はフロア型の「Model 9」が164万4,500円、「Model 8.2」が83万6,000円、「Model 6.2」が49万5,000円、「Model 8.2/6.2」用のサラウンド「Model SC」が29万7,000円。
⼀般的なリビングルームでの利用を想定したスピーカーシリーズ。各帯域の⾳の反射⾓や反射⾳の時間の遅れを考慮し、壁の反射を活用することで、ルームチューニングや難しいセッティングなどを最⼩限としつつ、⼀般的な普通の部屋でも最上の⾳質を⽬指した「普通の部屋専⽤スピーカー」としている。
カラーはModel 9がウォルナット、メープル、ラッカー(ブラック、ホワイト)の3種、Model 8.2/6.2がチェリー、メープル、マホガニー、ラッカー(同)の各4種、Model SCがラッカー(同)のみ。追加料金でエボニー加工(Model 9のみ)やカスタムカラーも利用できる。
最⼤の特徴は、スピーカーを背後(リスナーからみると前⽅)の壁に近づけて設置し、壁の反射を積極的に活⽤すること。これにより、⽣活空間の中の限られたスペースで、コンパクトな筐体から⼗分な低⾳を得るとともに、コンサートホールやライブ会場を彷彿とさせる等⾝⼤の⾳場の表出を図る。
この技術は、スウェーデンの音響技術者スティグ・カールソン氏が追求した「オルト・アコースティック理論」を活用。彼の死後、盟友ジョン・ラーセン氏が現代の技術を駆使し洗練させたのがLarsenの音場型スピーカーだという。
中⾼域は壁からの反射による副作⽤を避けるための⾓度をつけ、周囲に吸⾳材と反射板を組み合わせた設計。全てアナログで、デジタル回路や測定器などは備えていない。
最上位モデルのModel 9は、Model 8.2をブラッシュアップしたモデルで、設計はほぼ共通。Model 9では全てのドライバーユニットに、Model 8.2よりもグレードの高い部品を使用し、妥協の無い⾳質を追求している。
Model 9/8.2共通の設計として、2.5ウェイ、5ドライバーで構成。エンクロージャ下部に内蔵するベースドライバーは、300Hz以下の低域のみを担当。上部の中低域⽤ドライバーとは完全に独⽴したチャンバーを確保し、混濁を避けつつ協調動作する設計。
深みがあり、正確で、かつアタック感のある低⾳を、22Hzの低い帯域まで伸ばすことに成功したとする。Model 9が184mm径×2基、Model 8.2は177mm径×2基を搭載している。
⾼⾳は、歪みを最⼩に抑えながら、Larsen独⾃のツイータの配置により⼀般的なスピーカーと⽐較して、広⼤なサービスエリアを提供する。メインツイータ周りには、反射⽤プレートを配置。減衰しやすい超⾼域のみを補完するため、2個のアンビエントツイータを上向きに搭載し、豊かな響きを実現した。なお、ツイータはともに26mm径×3基を備えている。
それぞれ、最大入力は200W。能率は88dB。周波数特性は23Hz~20kHz。インピーダンスはModel 9が4Ω、Model 8.2が8Ω。外形寸法/重量は、Model 9が300×378×930mm(幅×奥行き×高さ)/25kg。Model 8.2が278×328×916mm(同)/25kg。
中堅モデルのModel 6.2は、5ユニット構成のModel 8.2と同⼀ドライバーを使⽤しつつ、シンプルな2ユニット構成(177mm径ドライバー×1基、26mm径ツイータ×1基)に簡素化することでさらにコストダウンしたモデル。クリアでストレートなサウンドが特⻑としている。
最大入力は100W。能率は88dB。周波数特性は26Hz~20kHz。インピーダンスは8Ω。外形寸法は230×260×750mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12.5kg。
サラウンドスピーカーのModel SCは、Model 8.2/6.2用で、同種のユニットを使⽤しているため、サウンドバランスを統⼀できる。Model 6.2と同様の177mm径ドライバー×1基、26mm径ツイータ×1基の2ウェイ、2ドライバー構成。
最大入力は100W。能率は88dB。インピーダンスは8Ω。外形寸法は430×195×273mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7kg。
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