Microsoftによれば、当初は「new eligible devices will be offered the upgrade first」になるという。つまり、発売されて日が浅いOEM PCやハードウェア構成が新しいデバイスが最優先され、後は順次同社が「Eligible」と判断したデバイスから順番に配信が行われる。
Windows 10の大型アップデート(機能アップデート)がそうであったように、こういった検証は、Microsoftのみならず当該ハードウェアを提供するOEMの判断や検証も含まれるため、新しいPCが必ずしも優先してWindows 11の配信を受けられると限らない点に注意したい。
ただ、10月5日以降は製品版のISOが提供されるようになるため、Media Creation Toolを用いてのマニュアルでの強制インストールも可能になるとみられる。前回の連載でも触れたように、このマニュアルインストールでは、いわゆる「PC正常性チェック(PC Health Check)」アプリにあるような最小要件を満たすかのチェックの他、前出のような「Eligible」な状態であるかのチェックは行われない。
前出のようにRelease Previewもこの検証サイクルに間もなく入ってくると予想され、従来のスケジュールにのっとれば3〜4週間程度で「RTA(Release To Manufacturing)」に相当する「GA(General Availability)」の状態に入る。順調にいけばリテール販売されるようなPCにおいても10月後半には店頭に並び始めるとみられるため、実際に店頭でデモ機に触れる機会も増えるだろう。
なお、現時点でMicrosoftの新ハードウェアに関する情報は出回っていないが、例年通りのスケジュールだと考えれば、この10月5日に近いタイミングで「新しいSurface製品群」が発表され、10月後半から販売と店頭でのデモが開始される。今回、「Surface Duo 2」「Surface Book 4」「Surface Go 3」といった名前が挙がってきているのに加え、もはや定番となった「Surface Pro」の新製品あたりも登場する可能性がある。これらの情報も追って紹介していきたい。
Windows 11では、ウインドウの角が丸くなったり、アイコンデザインが変更されたり、あるいは設定画面のUIが刷新されたりなど、モダンなデザインを採用。タスクバーに登録したアプリやスタートメニューなどのアイコンが、左寄せではなく中央寄せに並べられる点も、見た目の大きな違いである。また、コラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」がタスクバーに統合され、AIにてパーソナライズされるウィジェットも用意される。6月の発表時には、Amazonアプリストアとの提携により、Androidアプリが動作することも話題となった。
マイクロソフトはWindows 11について、ゲーム用途として最高のWindowsであるともアピールしている。新機能としては、SDR対応ゲームのダイナミックレンジを自動的に拡張しHDR化する「Auto HDR」や、対応ゲームのアセットをCPUを経由せず、ストレージから直接GPUへと転送し高速なロード時間を実現する「DirectStorage」などがある。これらは、Xbox Series X|Sにて先行して導入されていた技術だ。
また、Xboxアプリが標準でインストールされる点も、ゲーミング領域への注力ポイントとして挙げられる。Xboxアプリでは、PCゲームの購入や管理、またフレンドとのチャットなどが可能。さらに、Xbox Game Pass Ultimate加入者向けクラウドゲームサービスXbox Cloud Gaming(旧Project xCloud)も、Xboxアプリから楽しめる。300本を超えるXbox Game Pass向けタイトルが、ストリーミングで遊べるサービスだ。現時点では、日本ではテクニカルプレビュー段階のため対応していないが、Windows 11の提供開始に合わせて、正式サービスが開始されることを期待したい。
Windows 11は、10月5日から提供開始される。各機能の詳細などは公式サイトを確認してほしい。
旧バージョンではカラーグレーディングのみで他にエフェクトがない部分はフレームレート76fpsぐらいで進行するが、DVE(Digital Video Effect)エフェクトの部分になると3.5fpsぐらいまで速度低下する。その部分はCPU負荷が52.3%と、リアルタイム再生に比べてあまりCPUを使わなくなっている。