「私は刑務所に入ってほしいと思う。その覚悟はありますか?」
21日、東京地方裁判所で行われた過失運転致死傷罪を問う公判で、被害者遺族の松永拓也さん(34)は被告人に強い口調で詰め寄った。
法廷でコロッと意見を翻した被告人
質問に対して、被告人は、
「はい。あります」
と静かに答えた。松永さんは、さらに続けた。
「有罪判決が出たら控訴をしますか?」
すると、被告人は弱々しくこう答えた。
「わかりませんが、なるべくしないように思っています」
しかし、数十分後に被害者側の弁護人が被告人に対して同様の質問をすると、
「わかりません」
コロッと意見を翻した被告人。いまだに自分の過ちを認めようとしていない──。
2019年4月、東京・池袋で飯塚幸三被告(当時87)が運転する車が暴走。次々と人をはねて11人が死傷する大事故となった。その中にいたのが松永さんの妻・真菜さん(当時31)と娘・莉子ちゃん(同3)だった。
冒頭の言葉には、妻と娘の無念を少しでも晴らしたいという松永さんの切なる願いが詰まっている。
松永さんと真菜さんの出会いは、共通の知人からの紹介だった。真菜さんにひと目惚れした松永さん。沖縄に住んでいた真菜さんに猛アタックするも、断られてしまう。3回目のアタックでようやく真菜さんの快諾を得て、東京と沖縄の遠距離恋愛がスタートしたという。その後、順調に愛を育んで結婚したふたりに、長女の莉子ちゃんが誕生。
裁判のたびに沖縄から上京している真菜さんの父・上原義教さん(63)は、法廷でこんなことを話した。
「私には夢がありました。真菜と莉子にも夢がありました。その夢のすべてが奪われました。せめて、自分がやった過ちを認めてほしい」
からの記事と詳細 ( 《池袋暴走事故》自宅で普通の生活を送り続ける飯塚被告、実刑でも“収監に壁”の不条理 - 週刊女性PRIME )
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普通の
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