米ソニーエレクトロニクスは現地時間の7日、世界初のコグニティブ(認知)インテリジェンステレビとして「BRAVIA XR」を発表した。「人間の見たり聞いたりする方法を再現するように設計した」という処理エンジン「CognitiveProcessor XR」を搭載するほか、HDMI 2.1をポートし、4K/120p、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)もサポート。「次世代ゲームに理想的な高解像度とフレームレートをサポートする」という。さらに最大80Mbpsのストリーミングで、「UHD BD同等の品質」という映像が楽しめる「BRAVIACORE」も発表された。
ラインナップとして、MASTERシリーズで8K液晶の「Z9J」を85型、75型の2機種。同じく、MASTERシリーズの有機EL「A90J」を83型、65型、55型。さらに、有機ELの「A80J」77型、65型、55型。4K液晶の「X95J」を85型、75型、65型、同じく4K液晶「X92」を100型、「X90J」を75型、65型、55型、50型用意する。各モデルの詳細は別記事で紹介する。
Cognitive Processor XRでは、人間が物を見る際に、無意識のうちに特定の点に焦点を合わせる事に着目。画面を多数のゾーンに分割し、画像の「焦点」がどこにあるかを検出しする。従来の人工知能(AI)は、色、コントラストなどのピクセルを個別に検出して分析することしかできなかったが、CognitiveProcessor XRでは脳と同じように、要素の配列を一度に相互分析でき、「各要素が互いに連携して最良の結果に調整される」という。
さらに、信号内の音の位置を分析して、音が画面の内容と正確に一致するようにすることも可能。「あらゆるサウンドを3Dサラウンドサウンドにアップコンバートし、臨場感あふれるサウンドスケープで最高のリアリズムを実現」。「ソニーがこれまでに提供した中で最もリアルな画像とサウンドを実現する」としている。
BRAVIA XRに共通する特徴として、「BRAVIACORE」というアプリを用意。Sony Pictures Entertainment(SPE)と共同で開発したもので、「エンターテインメントとテクノロジーが出会う場所としての付加価値を提供し、ソニー独自の体験を紹介するために開発した」という。最大80Mbpsのストリーミングで、「4K UHD BD同等の品質」で映画などが楽しめるもので、テレビ画面から、ラインナップされているSPEのプレミアム/クラシック映画や、IMAX Enhancedの作品を選択して再生する。再生できる作品の本数は、購入したテレビのモデルによって異なる。特典として作品の舞台裏やインタビュー映像も用意するという。
BRAVIA XR全モデルで、4K/120p、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)、e-ARCを含むHDMI 2.1をサポート。スタジオ品質でNetflixコンテンツを表示する「Netflixキャリブレーションモード」も搭載する。
サウンド面では「Sound-from-PictureReality」を搭載。Cognitive Processor XRにより、サウンドの位置を画面上の画像に合わせるのが「Sound-from-PictureReality」で、「ユニークでリアルな体験を提供する」という。
Google TVも採用。アプリやサブスクリプションの映画、番組、ライブTVなどのコンテンツを、ユーザーごとに整理して提示。パーソナライズされた「おすすめ」から、見たいものを簡単に見つけられるという。Google検索を使用し、スマートフォンやノートパソコンからウォッチリストに追加したものを、テレビから楽しむ事も可能。
Google TVのハンズフリー音声制御も利用可能。音声で番組を検索したり、テレビやスマートホームデバイスを制御できる。GoogleアシスタントとAmazon Alexa対応デバイスとも連携可能。
からの記事と詳細 ( 米ソニー、世界初“脳のように”処理するTV「BRAVIA XR」。80Mbps高画質配信「BRAVIACORE」 - AV Watch )
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