TCLは11日(米国時間)、オンラインイベント「CES 2021」において、ミニLEDバックライトと液晶層の距離間を0mmに縮めたという「OD Zero」技術を搭載した8Kテレビを、今年後半に発売すると発表した。
TCLは、IFA 2018において、世界に先駆けミニLED光源を採用した液晶テレビを披露し、'19年からは国内を含むグローバルで、ミニLED搭載テレビを発売。昨年のCES 2020では、μmクラスの小型LEDを数万個並べてバックライトを構成する「Vidrian Mini-LED」技術を発表していた。
今回発表したOD Zero(Optical Depth Zero)技術は、同社が第3世代と称する新世代のミニLEDバックライト技術。一般的な液晶テレビやQLEDでは、LEDバックライトと液晶層が10~25mm離れているが、OD Zeroでは距離間を0mmまで縮小。これにより、印象的な明るさ、正確なコントラスト、そして滑らかな均一性を実現するための、数万のミニLEDと数千のコントラスト制御ゾーンを備えた超薄型ディスプレイが可能になったという。
2021年モデルとなる「6シリーズ Roku TV」は、全て8K解像度のパネルを採用。4Kテレビの4倍の解像度となるため、コンテンツが人気のあるストリーミングサービスからのネイティブ8Kであるか、または強力なプロセッサ「AiPQ Engine technology」で高性能にアップスケールされた4Kコンテンツであるかを明確にできるとする。
さらにTCLでは、同社初となる85型ディスプレイ「XLコレクション」を3ラインナップ。
4K/HDRストリーミングが楽しめるシンプルでスマートな85型「4シリーズ Roku TV」(85R435)、QLED画質を備えた85型「4K HDR Roku TV」(85R745)、そしてQLEDワイドを備えた高性能な85型「ミニLEDパワード8K TV」の全3モデルで、85R435から北米で順次発売する予定。85R435は1,599ドル。
85R745では、量子ドット技術を搭載しており、強力な色再現技術と性能により、優れた明るさと広い色域を実現。Dolby Vision、Dolby Atmosもサポート。コントラストコントロールゾーン技術により、個々のゾーン間で画像を最適化し、コントラストを際立たせることが可能。更にHDMI2.1の可変リフレッシュレート(VRR)や120Hz入力をサポートし、スムーズなゲーム体験も実現可能としている。
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