アップルの「iPad」の真価を認められるようになるまでには、ずいぶん時間がかかった。最初の数年間は、もっぱら石板の役割を果たすことが得意な石板のようにしか感じられなかったのである。 【画像】新しい「iPad Air」をもっとみる たとえそれが映画に登場する未来的な技術を体現した小道具として使われている場合でも、現場の作業員の持ち運び用ディスプレイとして使われている場合でも、カフェの支払いでサインを殴り書きする対象の場合でも、その印象は変わらない。この代物がPCであるようには感じられなかった。だから、ずっと従来のふたつ折りのノートPCの上に仁王立ちになり、一歩も引かなかった(もちろん言葉のあやだ。本当に仁王立ちになったらキーボードが壊れてしまう)。
「iPad Air」か「iPad Pro」か
この数年、iPadの物理的形状はまったくと言っていいほど変わっていない。だがソフトウェアは、デスクトップPCの多くの機能に対応できるほど進化した。とてつもなく強力なチップで動作し、キーボードとマウスまで使えるようになったのだ。 こうした点を踏まえてもなお、iPadが素晴らしい作業ツールになったとは言えないが、少なくとも近づいてはいる。ここ数年は個人的に急な仕事に備えて休暇にノートPCを持参していたが、2019年の夏にはiPadだけを持って行った(結果、何も問題なかった)。20年には、あるテック系ライターがiPadを「パンデミック時代のガジェット」と呼ぶまでになったほどである。 普段は夜になるとベッドにiPadをもって行き、「遅れてすみませんメール」を書いたり、その日のニュースを一時的に忘れさせてくれそうなNetflixの番組を鑑賞したりしている。そんなときは、iPadが「パンデミック時代のガジェット」であるという意見にほぼ同意する。 だからいま、誰かから「iPadを買うべきか?」と尋ねられたら、「イエス」と答えるだろう。問題はどれを選ぶかだ。選択肢は山ほどある。 大金をつぎ込んでハイエンドモデルを手に入れるつもりなら、2020年の「iPad Air」と2020年の「iPad Pro」の違いはタブレット端末の薄さと同じくらいわずかだろう。今回は新しいiPad Airを1カ月ほど使ってみたが、スピーカーのスペックに関するいくつかの点とカメラの画質に目をつぶれば、おすすめできる。iPad Proを買う理由はないだろう。からの記事と詳細 ( 新しい「iPad Air」の進化で、iPad Proを選ぶ理由はほとんどなくなった(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース )
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