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Thursday, September 3, 2020

原英莉花 妹弟子・笹生との“飛ばし屋対決”へ「私ももう一度、調子を上げて行けたら」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

 日本女子プロゴルフツアーの今季第4戦、ゴルフ5レディース(賞金総額6000万円、優勝賞1080万円)は4日から3日間、岐阜県瑞浪市のGOLF5カントリーみずなみコース(6571ヤード、パー72)で行われる。“レジェンド”尾崎将司門下の“黄金世代”原英莉花(21=日本通運)は現在2連勝中と勢いに乗る“新世紀世代”の妹弟子、笹生優花(19=ICTSI)と大会初日に同組でラウンドすることが決定。報道陣の前で複雑な心境を口にした。

 「(笹生の)思い切りの良さを見て、私ももう一度、調子を上げて行けたらと思ってます。どうしても守っちゃう部分が出てきちゃってて。もう一度、アグレッシブに……」

 今季第1戦、アース・モンダミンカップは笹生、西郷真央(18=大東建託)の同門2人と同じ5位。快調なシーズンの滑り出しとなったが、その後の2試合はともに予選落ち。“女ウッズ”として一躍時の人となった笹生はもちろん、開幕から2試合連続で最終日最終組でラウンドした西郷にも大きなリードを許した。突然の不振の原因は昨季平均飛距離4位(253・33ヤード)だった最大の武器、ドライバー。昨年までドロー系だった球筋がいつの間にかフェード系に変わり、当然のことながら昨季までとはコースの攻め方も変更せざるを得なくなった。

 2週前には本来の姿を取り戻そうと1週間、ジャンボ邸に通って打ち込みを行ったが、躍起になってドローボールを打とうとする原に対して師匠の尾崎将は「おまえはフェーダーだろう」と一喝。それでも「ドローが打ちたい」と食い下がる愛弟子に師匠は「若さが消えたんだな」と諭した。尾崎将自身、ドロー系の持ち球をフェード系に変えて1990年代に再び黄金期を迎えている。消えたと言われた「若さ」を憂うのではなく、次のステップへの成長の証と考えることも必要かもしれない。

 ジャンボ邸で時折、顔を合わせる笹生が「これ、レンタルしてください」と師匠のクラブを気軽に借りていく姿を見て「結構、勇気あるなあ」と世代の差を感じたこともあった。その笹生との飛ばし屋対決。本来のアグレッシブなフルスイングで不振脱出を目指す。

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