2020年7月10日（金）
2月9日開催のちばぎんカップを前にした2月6日の全体トレーニング終了後、それぞれグループになって自主練習をする選手たちとは別に、菊池忍フィジカルコーチの指導でアジリティ系のトレーニングに単独で励む川又堅碁の姿があった。昨季限りで新潟を契約満了となった川又は、千葉の沖縄キャンプに練習生として参加し、キャンプ中の1月29日に加入が発表された。自主練習を終えてクラブハウスへ戻ってきた川又に、改めて千葉への加入が決まったことへの率直な思いを問うと、次のように答えた。
「千葉に帰ってきて、開幕まであと2週間くらいなので、ちばぎんカップもありますし、トレーニングゲームも（開幕までにも）入っているので、いい調整をして開幕を迎えたいです。いいスタートダッシュが切れるように、練習から勝利への執着心を持ってやりたいなと思います」
新潟を去ることになったあとに次のクラブがすぐ決まらず、思うようにトレーニングができなかった時期があったはずだ。アジリティ系のトレーニングに励んでいたのは、コンディションを上げたいからなのかと尋ねてみた。
「コンディションは常に上げないといけないものですし、（スタメン争いのライバルとの）競争でその競争相手に負けたくないという中での自分にとっての大事なものとか、やらなければいけないものとか、持っているものでもっと高めないといけないものというのがあるので、それを意識したいと思います。具体的にはゴールに結びつく動きですけど、その動きの中でもやっぱり俊敏性を出さないといけなかったらアジリティが必要になってきたり、スプリント力が必要になったりするので、そういうところを増やしていきたいなと思います」
ちばぎんカップは交代出場だったが、2月23日の明治安田生命Ｊ２リーグの開幕戦ではスタメン出場。自分の得点はなかったが、1－0の勝利に結びついた米倉恒貴の得点シーンではゴール前で潰れ役になった。その後に新型コロナウイルスの影響でＪリーグの公式戦が中断・延期となり、再開初戦の第2節・大宮戦ではベンチスタートで86分に交代出場したが、チームは0－1の敗戦。しかし、続く第3節・水戸戦で78分に交代出場すると、90＋4分、船山貴之がスペースに出したパスをゴール方向へ向かって走って受け、自分をマークするＤＦを冷静に2回の切り返しでかわすとシュートを決めた。ダメ押しとなるチームの3点目をゲットした姿からは、コンディションのよさや体のキレが感じられた。
「（交代出場時の）指示は守備の立ち位置やセットプレーの攻守の確認ぐらいで、僕が途中で入るということはゴールを決めろという意味やと思ったので、それだけ考えてプレーしました。（「一発は狙っていたのか」と問われて）一発どころか、もっと取ろうと思っていました（笑）。移籍後初ゴールということで、気持ち的にもすごく楽になったし、チームの勢いというところにもつながったかなと思って、ちょっとホッとしますね。あとは、僕は去年、（右肩を）脱臼して、去年のＪ１リーグ戦の開幕戦から1年3カ月くらいゴールから遠ざかっていたので。脱臼のせいで肩の状態が全然ダメで、なかなか復帰できなかったので、いろいろと感慨深いゴールでした」
試合後のオンライン取材で、川又は笑顔でそう語った。ＦＷのスタメン争いは熾烈だが、久しぶりの公式戦ゴールをマークした川又が頼れる存在であることは間違いない。
文：赤沼圭子（千葉担当）
明治安田生命Ｊ２リーグ 第4節
7月11日（土）19:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 栃木ＳＣ
| みんなの総合評価 | （4.4） |
|---|---|
| 臨場感 | （4.5） |
| アクセス | （4.4） |
| イベント充実 | （3.6） |
| グルメ | （4.0） |
| アウェイお楽しみ | （3.7） |
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【千葉 vs 栃木】前節で「感慨深いゴール」を奪い、調子の良さを披露した川又堅碁 - J's GOAL
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