速くてエコ! RAV4のプラグインハイブリッドが凄過ぎる
RAV4 ハイブリッドは、トヨタが長く熟成させてきたハイブリッドシステム「THS-II」を搭載しています。モーターを動かすバッテリーはTHS-IIでお馴染みのニッケル水素電池で、後席の座面下に積まれます。
前だけでなくリアにもモーターを備え後輪を駆動させる4WD「E-Four」となっていて、最新設計の高効率な2.5リッターガソリンエンジンと組み合わせています。
エンジンとモーターを組み合わせたRAV4 ハイブリッドのシステム最高出力は222ps[163kW](4WD)。北米仕様の数値によると、時速0マイルから60マイル(0~96km/h)までの加速は7.8秒とのこと。モーターならではの鋭い加速が自慢です。
大容量バッテリーで大幅パワーアップ
それに対しRAV4 PHVは、トヨタのSUVで初となるPHVモデル。
新開発のプラグインハイブリッドシステム「THS-II Plug-in」を搭載しますが、基本的な成り立ちはRAV4 ハイブリッドと同様に前後2モーター+2.5リッターエンジンです。
違うのは、車体中央の床下に積まれる新開発の大容量リチウムイオンバッテリーと、それに合わせインバーターとフロントモーターが高出力化されました。
結果、RAV4 PHVのシステム最高出力は306ps[225kW]。北米仕様の時速0~60マイル(0~96km/h)加速は5.8秒。なんとRAV4 ハイブリッドよりも2秒も速い!
トヨタのスポーツカー、GRスープラの2リッターターボ「SZ-R」(258ps)の0-60マイル加速が5.2秒ですから、もはやスポーツカーにも迫る速さなのです。特に発進の立ち上がりはモーターが有利で、よーいどん!の瞬間はRAV4 PHVのほうがむしろ先行するかもしれません。
100v・1500wの外部給電もたっぷり出来るからアウトドアでも便利
RAV4 PHVはこうした大容量バッテリーの性能を活かし、満充電時のEV走行距離は95km。近場の通勤や買い物ではおぼ電気自動車のままで走ることが出来ます。そのうえエンジンとの組み合わせで航続距離は1300km以上と、RAV4ハイブリッドを上回るロングドライブも可能。
しかもAC100V・最大1500Wの外部給電機能まで標準装備するので、アウトドアレジャーや、万が一の災害時も役立ってしまう万能ぶりです。
※数値はトヨタ社内測定値
RAV4 PHVの価格は400万円台後半~?
速くてエコで便利。スポーツ万能で勉強も出来ちゃう出木杉クンみたいなカンペキっぷりですが、気になるのは価格です。でも、お高いんでしょ!?
RAV4 PHVの開発責任者、トヨタ自動車の安部 朋彦 主査に聞いても「発売までお楽しみに…」とはぐらかされちゃいましたが、その目は自信たっぷり。プリウスとプリウスPHVの価格差がざっくり80万円くらいなので、RAV4 PHVの価格は400万円台後半~といったところでしょうか。
PHV(プラグインハイブリッド)はクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金なども出るので、実際の価格差はさらに縮まります。RAV4 ハイブリッド(4WDで約351万円~約388万円)を検討しているなら、もう少しお金を貯めてこっちにいくのも大いにアリですね。
[筆者:MOTA編集部/撮影:茂呂 幸正]
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June 04, 2020 at 02:36PM
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