Pages

Wednesday, April 15, 2020

この残酷な世界を「普通の国民」が生きるために、絶対に知っておくべきこと(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

 「国家」から目をそらすと、「資本主義」を正しく理解することができない。中野剛志氏はそう指摘する。ヨーロッパ各国が戦争を繰り返すなかで、試行錯誤をするうちに、知らず知らずのうちに、貨幣制度も中央銀行も資本主義も、そして国家すらも生み出されてきたからだ。この冷徹な現実を見据えることによってこそ、残酷な世界で「普通の国民」が生きていくための「国家戦略」が見えてくるという。(構成:ダイヤモンド社 田中泰)

【この記事の画像を見る】

 連載第1回 https://ift.tt/3dDzk33
連載第2回 https://ift.tt/2UTlBwn
連載第3回 https://ift.tt/2JyyDdH
連載第4回 https://ift.tt/2UA3dK9
連載第5回 https://ift.tt/2x7srqo
連載第6回 https://ift.tt/3e2uUmt
連載第7回 https://ift.tt/3bUA9my
連載第8回 https://ift.tt/2RqwCV6
連載第9回 https://ift.tt/3a1piG1
連載第10回 https://ift.tt/2xcMuUz
連載第11回 https://ift.tt/3b49bsv
連載第12回 https://ift.tt/2xub5UT
現在の記事→連載第13回(最終回) https://ift.tt/2xtHyut

● 「現実」を説明できない経済学は、国家政策の立案に使えない

 ――前回、中野さんは、MMTは現実に立脚した経済理論であり、地政学や政治学など他の学問との接

 続が可能だとおっしゃいました。

 中野 はい。だから、『富国と強兵 地政経済学序説』のイントロダクションとしてMMTをもってきたんです。

 ――なぜ、MMTをイントロに?

 中野 MMTが、経済と国家、経済と政治が密接不可分であることを理論的に示しているからです。

 ――どういうことか、詳しく教えてください。

 中野 主流派経済学は国家や政治が市場に介入することで、効率的な資源分配が歪むといった主張をしますが、現実には、自由放任主義で経済は均衡していません。むしろ、国家が適切に介入することで、資本主義は安定化することが観察されています。

 また、ここ何十年も、グローバリゼーションによって国家が後退すると言われてきましたが、実際には国家が残り続け、むしろ、いまは世界が多極化したことで国家のプレゼンスが日増しに強まっています。しかも、リーマン・ショックという経済現象によって、世界経済が停滞・縮小したことで、国家間の地政学的な緊張を高めているわけです。

 こうした現象は、ここ数十年にわたって世界で喧伝されてきた主流派経済学の理論では説明できません。私は国家官僚ですが、そのような経済理論は、実際に政策立案をするうえで、使い物にならないんです。だから、私は経済ナショナリズムを研究テーマに据えて、そもそも経済と国家、経済と政治学・地政学が密接不可分であることを証明しようと研究をしてきました。

 そのなかで出会ったのがMMTでした。前に説明したとおり、MMTは、貨幣の価値を下支えするのは国家の徴税権という「政治権力」であることを理論的に説明するものです。経済にとって貨幣は不可欠なので、その貨幣が国家と切り離せないことを証明できれば、経済と国家、経済と政治が切り離せないことを理論的に記述できると考えたんです。

 ――なるほど。

 中野 そのうえで、なぜ経済と国家や政治が密接不可分になったのか、その経緯を歴史的に検証した結果、非常に興味深い事実が見えてきました。

 ――何ですか?

Let's block ads! (Why?)



"普通の" - Google ニュース
April 15, 2020 at 04:01AM
https://ift.tt/3ekV4B7

この残酷な世界を「普通の国民」が生きるために、絶対に知っておくべきこと(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
"普通の" - Google ニュース
https://ift.tt/3bqTBYA
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment