スマートフォンのカメラの写真撮影技術は近年、一眼レフとも見分けがつかないほどの進化を遂げていますが、最高の写真を撮影したいという人はスマホではなくカメラを購入したほうがいい、とHow-To Geekが投稿しています。
センサーサイズのリミットからは逃げられない
カメラはセンサーが大きければ大きいほど、より多くの光を取り込むことができますが、スマートフォンの内部のほとんどは充電式バッテリーで占められており、残りのスペースもディスプレイ機構、システム・オン・チップ(SoC)、その他の部品で埋まるため、カメラセンサーのサイズが限られてしまいます。
Appleの最新フラッグシップモデルであるiPhone14 Proでも、4,800万画素のカメラに1/1.28インチセンサー、超広角カメラに1/2.55インチセンサー、望遠カメラに1/3.5インチセンサーが使用されており、センサーサイズは比較的小さいと言えます。
センサーサイズが小さいと、1回の露出で取り込める情報量が少なくなるため、写真編集の選択肢が狭まってしまいます。
低照度での性能向上やRAW写真の詳細向上を望むなら、スマホカメラを使わないほうがいいという結論に達します。
レンズ交換可能なカメラがおすすめ
最近のスマートフォンは複数のレンズを搭載しており、これまで以上に光学系が充実しているものの、さらに可能性を広げたいならレンズ交換ができるカメラがおすすめです。
カメラレンズは新品で買うと高価なものですが、中古市場は賑わいを見せており、中古でコストを抑えて購入できるだけでなく、不要になったレンズも売却可能です。
バッテリーが長く持つのもカメラの利点
多機能を搭載するスマートフォンは、長くてもバッテリーは1日ほどしか持たず、バッテリー残量がつねに頭をもたげることになります。
一方、カメラは写真撮影のためのみに電力を消費するため、一度バッテリーを充電するとしばらくは使用に耐えます。このため、旅行でたくさん写真を撮りたいというときなどは、やはりカメラを持っていくのが正解と言えるかもしれません。
ソニーは2024年にスマホが一眼を超えると予測
カメラセンサー開発で先陣を切るソニーは、2024年にもスマホカメラは静止画において一眼カメラの画質を超えると予測しており、スマホカメラの伸びしろは大きいとの見方です。
また、スマホカメラのイメージセンサーのサイズも大口径化し、暗所以外での撮影性能を倍増できる新画素構造や、人工知能(AI)処理技術も盛り込まれて行くとのことです。
Source:How-To Geek
Photo:ソニー
(lexi)
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