約20年前、風呂場で4つ下の弟と遊んでいると、帰宅した父に突き飛ばされて蛇口にぶつかり頭から出血。それを見た弟が泣き叫ぶと、父はさらに激高、弟を湯船の方向に投げつけた-。東京都で暮らす伊藤楓さんの「最後の家族の記憶」がこれだ。弟は死亡、父は母とともに逮捕された。
当時5歳で、10人きょうだいの真ん中ぐらい。うっすら残る記憶の中の自宅は、狭い部屋の窓ガラスがいつも割れていた。両親のケンカは日常茶飯事。殴る蹴るにとどまらず、包丁を持ち出すなど、「いつも殺し合い寸前」だった。
「両親は『ダメな人』の典型。薬、酒、セックス。あらゆる依存症でした」。まともな食事を与えられたことはなく、両親が互いに「恋人」を家に連れ込むたび、きょうだいと外で時間をつぶした。深夜の公園で幼い子供たちが遊ぶ。そんな異常が、日常だった。
事件後、きょうだいはそれぞれ児童養護施設に預けられ、一家は離散。小学校に入ってから、父は「ハンシャ(反社会的勢力)の人」だと聞かされた。
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