STVニュース北海道
新型コロナ感染急拡大の影響で札幌市内の病院では、病床を増やすも人手が足りず、医療体制がひっ迫。 クリニックでは、発熱外来やＰＣＲ検査を希望する人が殺到し、現場は混乱しています。 （医療スタッフ）「病室の中です。人口呼吸器をつけて、治療にあたっているところです」 １１日の重症患者の病室です。こちらの病院のコロナ専用病床は２０床。 札幌市の感染拡大で現在すべての病床が埋まっていて、一時的に２床増やしている状況ですが、保健所からの入院者の受け入れ要請が絶えない状況だといいます。 （ＫＫＲ札幌医療センター 福家聡呼吸器センター長）「１週間前と比べても、ひっ迫度が増していて、コロナの病床は満床ですし。」 札幌市内で現在、実質的に稼働しているコロナ病床は４０５床。 ９割埋まっている状態が続き、市は４８０床まで確保することを目指しています。 北海道全体でも約４００床増やし、１８０９床確保する方針です。 （ＫＫＲ札幌医療センター 福家聡呼吸器センター長）「一般の救急医療のベッドがかなり制限されて、普通の医療がまわらなくなってきている。一般市民全体に影響が及ぶので、皆さんも感染対策をしてほしい」 札幌市内の内科クリニックでは。 （医者）「症状が出たのはおととい？」 （女性）「はい」 （医者）「だるさが出て味覚嗅覚障害はないですか？」 （女性）「ないです。」 発熱が続いたため、ＰＣＲ検査を受けに来た女性です。 大型連休前から発熱した人やＰＣＲ検査を希望する人が殺到していて、一般患者の診察に影響が出ているといいます。 （とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長）「何日も前から熱が出ている患者がいて、なぜ発熱外来に行かなかったと聞いたら、人数制限で入れなくて断られたと。発熱外来でかかれるところが完全に崩壊している」 クリニックでＰＣＲ検査をするには電話予約が必要ですが、予約せずに駆け込む人が急増。 問い合わせも相次いでいるといいます。 （とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長）「今一番困っているのが、毎日のように来る体調不良の人の電話を断ること。一般の患者がたくさんいるから断るのが苦しくて、本当に大変な状態だなと思います。」
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