郵便区分について、初めて知ったというツイートが話題になっています。ツイートを投稿したのは、現役大学生であるてるてるさん(@teruterurururu_)。
虫好きなてるてるさんが、蚕を飼ってみようと卵を取り寄せたところ、封筒にこのようなスタンプがあったと言います。
「『第四種蚕種』。こんなのあるんだ」と紹介するツイートに、他のTwitterユーザーも興味津々。
「初めて見ました!」
「四種なのに蚕種(さんしゅ)」
「押す方も初めて存在知ってそう」
「20年以上それ届ける仕事してるけど初見です。そんなん有るんだ…。」
「遂に‥このゴム印を使う日が‥っ!って局内なってそうw」
「養蚕が盛んだったときの法律の名残りなんだろうね(=゚ω゚)ノ」
など、多くのコメントが寄せられました。てるてるさんに聞きました。
――「第四種蚕種」という種類の郵便物が届いた時の感想を教えてください。
てるてるさん:まず、蚕の卵が普通の封筒で届くということに驚きました。また養蚕が衰退しているなか、今もきちんと蚕のための区分が存在していることに感心しました。
――封筒の中身はどのような状態で送られてきたのですか?
てるてるさん:封筒の中にプラスチックのケース (MDディスクのケースみたいなもの)が入っており、その中に薄い紙に包まれた卵が入っていました。卵は一粒一粒がバラバラの状態でした。
「第四種」「蚕種」ってどんな郵便物?
今回のツイートで初めて知ったという方も多かった「第四種蚕種」ですが、1947年に施行された新郵便法で規定されている正式な郵便物の区分です。
ではこの「第四種蚕種」とは一体どのような郵便物なのでしょう? 日本郵便株式会社の報道担当者様に聞きました。
「第四種郵便とは、公共の福祉の増進を目的として、郵便料金を低料または無料としている郵便物です。通信教育用郵便物、点字郵便物、特定録音物等郵便物、植物種子等郵便物および学術刊行物郵便物があります」(担当者)
では、その中でも「蚕種」とは?
「第四種郵便物は確認のため開封して差し出すことが条件です。ただし、差出人様が密閉を希望される場合は、当社社員の立会いのもと蚕種以外のものが入っていないことを確認した上で密閉していただき、郵便物の表面に『蚕種』の表示をさせていただきます」(担当者)
そのような「第四種蚕種」ですが、今の日本でどのくらい利用されているのでしょうか。
「蚕種だけの引受物数は公表しておりませんが、2020年度実績で第四種郵便物全体は、郵便物のうち約0.1%となっております」(担当者)
2020年度の郵便物全体の流通数15,244,033千通のうち、第四種郵便は16,641千通。その中で「蚕種」の数はいくつになるか……と考えると、その流通数自体はあまり多くはないと言えるかもしれません。
農林水産省は第四種蚕種について、「養蚕業の生産性向上、ひいては、伝統文化の維持継承のために、今後とも重要な役割を果たしていくもの」という見解を示しています。
かつて日本で盛んだった養蚕の伝統を支える仕組みが、現代もなお受け継がれていると考えると、それは素晴らしいことではないでしょうか。
そんななか、蚕に興味を持ったてるてるさん。
――蚕を飼うために卵を取り寄せたとのことですが、蚕に興味が?
てるてるさん:蚕については高校時代、生物の授業で幼虫を持ち帰り飼育したのがきっかけで好きになりました。幼虫・成虫ともにかわいいと思ったこと、また繭からとった糸がとても綺麗で感動したことが理由です。虫の最大の魅力は、小さい体に複雑な構造が詰まっており、ときに芸術的なほどの美しい見た目として現れるところだと、個人的には感じています。
――大学では、どのような勉強をされているのでしょうか?
てるてるさん:大学では主に農業や環境について広く学んでいます。元々は植物が好きで今の分野に辿り着いたこともあるので、将来は植物と関わる仕事をしたいと考えています。虫についてはそこに付随して今後も関わっていくことになるかな、という感じです。
■てるてるさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/teruterurururu_
■日本郵便のホームページはこちら→https://www.post.japanpost.jp/index.html
からの記事と詳細 ( 「カイコの卵、普通の郵便でポストに届いたんだけど」こんなのあるんだ!その郵便区分が話題に|まいどなニュース - 神戸新聞社 )
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