ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は2月24日、プライベートブランド(PB)の「情熱価格」をリニューアルすると発表した。また、「『情熱価格』がいまひとつ面白みに欠ける普通のPBになってしまった件に関して、心よりお詫(わ)び申し上げます」という声明も発表した。
ドンキの情熱価格は2009年に誕生し、これまで3900アイテムを超える商品を展開してきた。ラインアップは、食品、家庭雑貨、健康用品、衣料品、ペット用品など多岐にわたる。
ただ、イオンのPBである「トップバリュ」やセブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」などと違い、「情熱価格はドンキのPB」という認知度不足が課題だった。また、安さを追い求めた結果、「ドンキらしからぬどこにでもありそうな商品ばかりを量産していた」(PPIH)という反省もあった。
そこで、PBの新ロゴでは、ドンキの頭文字「ド」と情熱価格のロゴを一体化した。海外店舗での展開も見据え、英字表記の「JONETZ」も組み込んだ。
驚きのニュースを提供
ロゴを刷新するだけでなく、今後は商品ごとに「驚きのニュース」の提供を目指すとしている。
具体的には、低価格を訴求した「ありえ値ぇ情熱価格『エアベッド シングル』」(税別3990円、以下同)を3月下旬に発売する。
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個性を際立たせる商品も
個性を際立たせる商品として「ありえ値ぇ情熱価格『大盛り にんにく入れすぎ激辛ペペロンチーノ にんにく6倍』」や「ありえ値ぇ情熱価格『大盛り 極辛アラビアータ 辛さ15倍』」(いずれも188円)を4月に発売する。
商品パッケージも工夫する。3月下旬に発売する「酢っぱいゼリー アセロラ」と「酢っぱいゼリー シークワーサー」(いずれも99円)には、「酸っぱい物好きな人の声に応えゼリー史上最高レベルに酸っぱいゼリー」という文言を盛り込んだ。顔をしかめた赤ちゃんの写真も掲載しており、インパクトを重視しているのが伝わってくる。
商品開発に顧客の声を取り込む新たな工夫も行う。2月24日から、商品に対するダメ出し募集サイト「ダメ出しの殿堂」を開設。「量が多すぎるから食べきれない」「パッケージから商品がイメージ出来ない」といった要望を気軽に投稿できる仕様としている。同社は「投稿は真摯(しんし)に受け止め、お客さまが本当に求める商品へ改善するなど、新たな商品開発につなげてまいります」と表明している。
PPIHは2030年までに国内事業の売上高を2兆円にする目標を掲げている。PBを強化し、さらなる成長エンジンにすることができるだろうか。
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