俳優山田孝之(36)主演の映画「ステップ」(4月3日公開)のトークショーが5日、都内で行われた。
山田が演じるのは、妻に先立たれて、1人娘を育てるシングルファーザー。山田と共演の国村隼(64)広末涼子(39)伊藤沙莉(25)飯塚健監督(41)が出席した。
元々は完成披露試写会と舞台あいさつを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止になり、ツイッターで生配信された。
山田は「試写会を楽しみにしていた方には残念ですが、今日は、いつもの8倍の力で頑張ります」と笑わせた。国村が「私は16倍で頑張ります」と応じた。
山田は初めてのシングルファーザー役。99年のデビュー以来、突拍子もなかったり、個性的な役柄が多いが、今回は仕事と子育てに悩む普通の人を演じる。
山田は「今回は演じていません。エキセントリックな役を20年間演じてきましたが、今回は素でやってます。みなさんが、山田ってこんな人だなと思ってもらえると思います。4年前に台本を読んだんですが、当て書きかと思いました。僕には息子がいますけど、妻を亡くして娘を育てるシングルファーザーはどんなものかと思いながらやりました」と笑みを浮かべた。
山田の同僚役の広末が「今までの山田さんのイメージと違った。この役が素だったと聞いてうれしかった」と言うと、山田は「素です。広末さんと会うのが初めてで『広末涼子だ!』と思いました。20代の時にエキセントリックな役とかをやりすぎて、そろそろ柔軟剤のCMとか取りに行かなくちゃならないので、素を全部出しました」。
広末が「山田さんが柔軟剤のCMは、想像もつかない。真っ白、キラキラの世界。この10年で私は子育てがステップアップできたので、私の方が柔軟剤のCMふさわしい」。山田は、すかさず「一緒にやりましょう」と、オファーして笑った。
シングルファーザーと、その娘を優しく見守る保育士のケロ先生役の伊藤は「原作を読んで、本当にケロ先生がやりたいですと思って、言っていた。言ったからには、ガッカリさせたくないと思いました」と話した。
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